着眼点 | 区分 | 読み方のポイント |
1.泉質名 | 泉質分類表参照 | |
2.pH値 | 強酸性:〜pH2 酸性:〜pH3 弱酸性:〜pH6 中性:pH6-7.5 弱アルカリ性:pH7.5〜 アルカリ性:pH8.5〜 強アルカリ性:pH10〜 | |
3.源泉温度 | 冷鉱泉:〜25℃ 低温泉:25-34℃ 温泉:34-42℃ 高温泉:42℃〜 | |
4.浸透圧 | 溶存物質総量 低張泉:〜8g/s 等張泉:8-10g/s 高張泉:10g/s〜 | |
5.泉質別 適応症 | 一般適応症 泉質別適応症 |
- ※「pH値」「源泉温度」「浸透圧」をまとめて下記のように泉質名の次に()表記することもある
- 八丁湯 単純温泉(低張性中性高温泉)
- 源氏荘 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性アルカリ性温泉)
- 佐野川温泉 単純硫黄泉(低張性アルカリ性低温泉)
- 長寿館 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
- 楽養館 含鉄(U)-ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)
- むじなの湯 酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)
泉質は、【特殊成分−陽イオン−陰イオン(泉質名)】 の形式で書かれています |
- それぞれの項目は、より前に書いてあるものほど濃い、またはその温泉のオリジナリティが高いと考えてください。
※陽イオンと陰イオンの20%以上の比率で含まれている成分を多い順に羅列 - 「二酸化炭素泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」といった「特殊成分」が含まれる場合は、塩類系の泉質名の前に書かれています。つまり、前に書いてある泉質名はオリジナリティがより高いと考えてもよいです。
例:酸性・含硫黄−カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
- 陽イオンでは主成分カルシウム・副成分ナトリウム・副成分マグネシウムの順で濃い
- 陰イオンは泉質名そのもので、主成分「硫酸塩泉」、副成分「炭酸水素塩泉」としての効能があり、そのうち「硫酸塩泉」としての効能がより高い
- それに加え、「酸性泉」「硫黄泉」としての特殊成分の泉質の効能がある
- ※その他、人体に対する作用の刺激の強弱(緊張度)によって分類する方法がありますが、最近ではあまり使われていないようです。分類は泉質によって決まっていて、旧泉質名で以下のように分類します。緩和性温泉は、刺激が弱く疲れがとれ疲労回復に適し、入浴後はさっぱり感があります。逆に緊張性温泉は、刺激が強く入浴後は疲労感を感じる温泉ともいえます。
- 緩和性:単純温泉、食塩泉、重曹泉、芒硝泉、石膏泉、重炭酸土類泉、放射能泉など
- 緊張性:酸性泉、硫黄泉、単純炭酸泉、炭酸鉄泉、緑礬泉、明礬泉など