2009年11月24日

滋賀 大津 三井寺(園城寺)

【三井寺】三井寺(園城寺)は、滋賀県大津市にある天台寺門宗の総本山。日本三不動の1つである黄不動で有名な寺院、近江八景の1つである三井の晩鐘でも知られる。境内には楓の木が多く季節になると奇麗な紅葉が見られ、紅葉の名所の1つになっている。
【境内図】駐車場→[中院]大門(仁王門)→金堂→鐘楼(三井の晩鐘)→閼伽井屋→霊鐘堂(弁慶鐘)→[東院]一切経蔵→唐院(大師堂 潅頂堂 三重塔)→[南院]微妙寺→観音堂→駐車場と巡る。
【大門(仁王門)】室町時代(1452年)建立の入母屋造、桧皮葺の三間一戸の楼門。三井寺の表門で東面して建ち、両脇の仁王像が山内を守護している。
【参道】仁王門をくぐると参道の先遠くに石段が見える。仁王門から石段までの間の参道は晩秋の季節には紅葉が美しい。
【参道の階段】右手に釈迦堂を見ながら直進すると、紅葉に取り囲まれるように急な石段がある。石段を上がったところに金堂が見える。
【御手洗】階段手前左には御手洗がある。
【境内】石段を登った所が金堂の東面、そこを左に曲がると金堂の正面に出る。広い境内には金堂のほか鐘楼、閼伽井屋、霊鐘堂が周りにある。
【金堂】本尊は弥勒菩薩。豊臣秀吉の遺志により高台院が1599年(慶長4)再建した入母屋造、檜皮葺きの和様仏堂。
【金堂内部】外陣に入り、板敷きの脇陣、後陣を一周できる。外陣は板敷きだが内陣は一段低い位置で土間になっており、天台寺院の特徴を表している。
【金堂裏の仏像】脇陣、後陣には円空仏7躯などの諸仏や絵画などが安置されており拝観が可能である。
【鐘楼】金堂の左手前にあり三井の晩鐘で知られる巨大な梵鐘を吊る鐘楼。三井晩鐘は近江八景の一つに数えられ、日本の音風景百選に認定されている。
【三井の晩鐘】梵鐘は1602年(慶長7)の鋳造で、姿の平等院、銘の神護寺とともに声(ね)の三井寺といわれ日本三名鐘に数えられている。
【閼伽井屋】閼伽井屋(あかいや)は金堂西側奥に金堂と接して建っている。内部には井泉が湧き天智・天武・持統天皇の産湯に使われたことが御(三)井寺の名前の由来になっている。
【霊鐘堂】金堂西方の小高い場所にある霊鐘堂。三井寺と比叡山との紛争で弁慶がこの鐘を分捕り比叡山まで引き摺って行ったという弁慶の引摺り鐘と弁慶の汁鍋が安置されている。
【弁慶の引摺り鐘】奈良時代前期の鋳造でむかし俵藤太が百足退治のお礼に龍神より貰い三井寺に寄進したと伝えられる鐘。弁慶が引摺った傷痕が鐘の中部やや上側に擦れたような跡が残っている。
【弁慶の汁鍋】引摺り鐘の隣には弁慶の汁鍋がある。弁慶はじめ多くの僧兵が汁を造って飲んだと伝えられる汁鍋で、人がスッポリ入ってしまう程の大きな鍋だ。
【参道の紅葉】霊鐘堂から一切経蔵にかけて植えられている楓が晩秋の季節になると見事に紅葉する。真っ赤に紅葉したもみじのトンネルが綺麗だ。
【一切経蔵】一切経蔵は一切経を安置するための堂で、内部には一切経を納める回転式の巨大な八角輪蔵が備えられている。山内には珍しい禅宗様の堂。
【唐院三重塔】一切経蔵前の参道を進み短い橋を渡ると三重塔がある。一層目の須弥壇には木造・釈迦三尊像が安置され、軒深く、三重の釣合よく相輪の水煙などに中世仏塔の風格をよく伝えている。
【唐院潅頂堂】唐院は三井寺の開祖智証大師の廟所で最も神聖な場所とされている。観光客は四脚門をくぐった場所と三重塔近辺から奥に入ることはできない。灌頂堂は大師堂の拝殿としての役割を持つ。
【階段下から四脚門を望む】唐院へ通じる参道。奥には石段があり石段の上に唐院の入り口になる表門、唐院四脚門が見える。
【微妙寺】村雲橋を渡って観音堂への参道がカーブしている場所近く右側に三井寺五別所の1つ微妙寺がある。湖国十一面観音霊場第1番札所となっている。十一面観音を祀る。
【観音堂へ登る階段】観音堂は寺域の南側、琵琶湖を望む高台に位置し、西国三十三箇所観音霊場の第14番札所として知られる。石段を上がると観音堂前の広場に出る。晩秋の季節には石段下の紅葉は素晴らしい。
【観音堂】現在の堂は1689年(元禄2)に再建されたものといわれている。本尊如意輪観世音菩薩は平安時代の作とされ33年毎に開帳される秘仏で、丁度この時公開されていた(200円)。
posted by 日本の秘湯 at 07:41 | 口コミ情報(0) | 小旅行近畿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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