2010年10月19日

岡山 井原 備中神楽

岡山県の備中地方を中心に郷土芸能として行われている、7年に一度の荒神社式年祭に招待され、国指定重要無形民俗文化財の備中神楽を楽しむ。夜9時から神殿祭典・猿田彦の舞い・天岩戸開き・国譲り・玉藻の前・五行・大蛇退治・綱舞い託宣と続き、翌朝8時30分の千秋楽です。
【神殿祭典】榊舞で一切を清めた後、荒神をはじめ、八百の神々を勧誘し、鎮座を願う白蓋神事(びゃっかいしんじ)。千道(ちみち)を八方に張る荒神式年祭での重要行事。神殿への動座を促し、千道を白蓋から多くの御幣に引いて鎮座を願う。
【神殿祭典】神殿中央へ吊り上げた白蓋を上下左右前後へと、あるいは静かに、あるいは激しく揺り動かす。紙吹雪が舞い、これは、カミ(紙すなわち神)が動いて降りてくる様子を表現している。
【猿田彦の舞い】猿田彦命は、天照大神の孫神の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、葦原中津国に天孫降臨する途中、先導した神である。備中神楽では、この神は先祓いの神として、神楽の初めの部分で舞われ、神楽全体の悪霊祓いの役を演じる。
【猿田彦の舞い(扇子の舞)】赤地に金銀を配色した鎧と鼻の高い面、白いシャグマ(馬の毛で作った頭髪)をかぶり、腰に刀をさし、両手に扇子をもって軽快に舞い出る。扇子の舞、剣の舞、長刀の舞と、力強く勇壮な荒舞が続く。
【猿田彦の舞い(剣の舞)】舞いには日本古来の武術の原型が組み込まれ各地に伝わる鬼剣舞に通じる。
【猿田彦の舞い(長刀の舞)】扇子と剣を自在に操り、激しく、軽快な舞が見所。
【天岩戸開き】天照大神が弟神、素戔鳴(すさのお)の命の悪行に怒り、天の岩屋の戸を閉じて、中にこもってしまった。このために高天原も葦原中津国も暗闇となる。慌てた諸神達が天の安河原に集まって一計を案じるところから神楽が始まる。
【天岩戸開き第一幕】天児屋(あめのこやね)の命と天太玉(あめのふとだま)の命の両神が舞い出して、思兼(おもいかね)の命を呼んで岩戸を開く方策を謀らせる。
【天岩戸開き第一幕】思兼の命の妙案は、天鈿女(あめのうずめ)の命が乱舞、その賑々しさに天照大神が岩屋の戸を少し開けたところを手力男の命が強力をもって引き開ける、おなじみの物語が展開する。
【天岩戸開き第二幕】その計略に基づいて天鈿女の命が華麗に舞い遊び、両神は岩戸に向かって祝詞(のりと)を奏上する。これが神楽の起源といわれている。
【天岩戸開き第三幕】手力男の命が登場し、太鼓たたきを相手に滑稽な仕草を交えて岩戸掛かりの準備が始まる。
【天岩戸開き第三幕】手力男の命は、大神より御鏡を授かり、幕(岩戸)を閉じる。御鏡は、天鈿女の命の手に渡り、手力男の命は、大神が再び御籠もりなきように岩戸に縄を張る。
【国譲り第二幕】出雲の国を司る大国主の命が、国土を高天原の勅使に献上するいきさつを説く神能。経津主(ふつぬし)・武甕槌(たけみかづち)の両勅使が地舞(第一幕)の後、大国主の命が登場。
【国譲り第二幕福の種】大国主の命が竈(かまど)巡りを舞い、観衆に「福の種」をまく。大国さまのまく「福の種」は縁起物として喜ばれる。
【国譲り第三幕第四幕】真夜中の1時なのに大勢の観衆が熱心に見物している。その後、高天原の両神と国譲りの口論(第三幕)となるが、稲脊脛(いなしはぎ)の命の仲裁で、息子の事代主(ことしろぬし)の命と相談し、国土献上を決意する(第四幕)。
【国譲り第五幕】ところが、もう一人の息子建御名方(たけみなかた)の命が国譲りに反対し、両神と激戦をくりひろげるが、力尽き、ついに降伏、国土奉献が完了する。急調子の太鼓に合わせた大立ち回りが見もの。
【玉藻前第一幕】皇室に伝わる三種の神器を奪おうと、唐土から来た老狐が女子に化け、鳥羽上皇の妃(玉藻前)となった。帝はその後、原因不明の病気となった。そこで有名な易者に相談に出向くところから物語が始まる。
【玉藻前第二幕】伊勢国に住む易者、安倍泰重が座して待つ。そこに、安倍泰近が帰宅した。先程の易者は、弟の安倍泰重である。安倍泰近は、弟の失礼を深く詫び、親家大臣治部太夫より詳細を聴き、改めて易をたてる。
【玉藻前第三幕】易の名手、安倍の泰近、泰重兄弟により野狐の祟りと判明。玉藻の前に疑いがかけられる。安倍泰近がさまざまな尋問を繰り返すが、なかなか正体を現さない。
【玉藻前第三幕】玉藻前は三種の神器の八咫鏡の上に扇を置いて飛び越しごまかすが、八咫鏡で照らされると、ついに白面金毛九尾の老狐の姿を現す。見破られた狐は、那須野が原さして落ち延びる。
【玉藻前第四幕】土地の豪族仁田四郎に、狐退治の命令が下り、家臣上総介と三浦介が登場。猟師二人が刀を鉄砲に見立てて、面白おかしい狐退治がはじまる。ついに老狐は退治され、狐の頭を二人で担いで退場して幕となる。
【五行】さすがに朝の5時ともなれば人影もまばら。五行思想にのっとり、天地万物のすべてが五つの要素からなると問答形式で説く神楽。万古大王と五人の王子と修者堅牢神(しゅうじゃけんろうじん)が登場する。四人の王子が神殿の四隅に着座。
【五行第三幕】万古大王は死期を悟り、四兄弟とまだ見ぬ五人目の子に天地万物を五つに分配すると告げる(第一幕)。四人の王子達は、五郎王子を弟だと認めようとせず問答が繰り広げられる(第二幕)。口論から取っ組み合いの大喧嘩になろうとした時、修者賢牢神が仲裁に分け出でる。
【五行第三幕】五郎王子は正当な弟であると認められ、五人の任務分担が無事完了となる。演芸というより、語り中心のもので、舞いだけでなくアドリブの話で観衆を涌かせる点が、演舞だけのお神楽とは備中神楽の違う所である。論争が激しいほど、荒神様のお気に召すとされた。
【大蛇退治第一幕】悪行の数々をはたらいたため高天原を追いやられた素戔嗚(すさのお)の命が、奇稲田姫(くしいなだひめ)を救うために、頭が八つ、尾が八つ、目は鏡のごとく照り輝き、背びれ、尾びれをたなびかせた、八岐大蛇を退治するお話。
【大蛇退治第四幕】素戔嗚の命の謀り事とは、奇毒酒を大蛇に与え酔い潰れた所を宝剣で退治する。酒造りの守護神松尾明神(まつのおみょうじん)のおどけた話芸をはさみ、室尾(むろのお)明神と木名玉(くしなたま)明神と共に酒八千石の醸造を行う。
【大蛇退治第五幕】素戔嗚の命のすさまじい大蛇退治がはじまった。胴経約四十センチ、長さ約十二メートルもある大蛇が、素戔嗚の命に襲い掛かる。大蛇が本当に生きているかのような、動きが見事。
【大蛇退治】素戔嗚の命は、ついに、大蛇の首をきりおとし、胴体から三種の神器の1つ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を取り出し、姉の天照大神に奉げる。
【綱舞い託宣】荒神の使いとされる稲藁で作った蛇綱に、前の式年祭から後に生じた、新しい祖霊と産子が荒神入りと産子入りを願う行事。神主と蛇綱の問答の後、神殿上に蛇綱が持ち込まれ、東西に張り渡される。
【綱舞い託宣】その後、神がかりになった太夫に久満米(白米三合)で託宣を請う。夜を徹しての神楽で、荒神の御魂を安らげて鎮め、最後にその神の意を聞こうという神事。実に12時間に渡る長舞台だ。
(参考)備中神楽のお話 備中神楽神光社 備中神楽(式年祭)
posted by 日本の秘湯 at 21:47 | 口コミ情報(0) | 小旅行中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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