「快適な車中泊旅行 = 快適に寝る」ことによって決まるといっても過言ではありません。寝るスペースはシートに寝るか荷室で寝るかの選択になります。以下の3つを上手に実現して、快適な車中泊を楽しみましょう。
(注)価格は消費税、送料、代引手数料、決済手数料込み .
- ベッド・寝具
オデッセイ(3代目 RB1/2型 2003-2008年)は2列目シートの座面が足元に落ち、背もたれが前に倒れ座面の位置におさまるので、2列目、3列目シートを格納すると荷室は100x200cmのシングルベッドサイズのほぼフラットになる。夫婦2人が寝るのには十分な広さです。


(上左)ニトリ コンパクト収納マットレス(6つ折、かため、シングル;100x200x3cm)
(上右)2列目、3列目シートを格納。2列目と3列目は約10cmの高低差と間にスペースがあるが、2列目シート背もたれのカーゴボードを倒し3列目に橋渡しするとフラットになる。2列目シートの座面を足元に返し、背もたれを前に倒し座面の位置に納めた様子。
(下左)汚れ防止用のレジャーシートの上にマットレスを敷き車内に設置した様子。
(下右)その上に布団を敷きベッド完成。リア側を頭にして寝ると頭から尻までは完全フラットなので、足元がわずかに上がっても普通のベッドに寝てるのと同じ感覚で寝れる。
- 収納(参考:温泉旅行・車中泊グッズ一覧)
荷物を荷室に収納した様子。就寝時はこの荷物を助手席・助手席足元やダッシュボードに移動。着替えは10日分を持参し適時コインランドリーで洗濯。食料品は無くなれば現地調達。氷はスーパーで、お湯はコンビニで買い物した時にに分けて貰う。

(上左)右から食料品・食器類・バーナー・ボンベなどを詰めたエコバック、下着バッグ、ランドリーバッグ、上着バッグ。その上に窓の目隠し用の自作銀マットを入れた白い袋
(上右)後列(バッグ類)、中列(掛け布団、枕、毛布類)、前列(小物用ディバッグ、温泉セット×2)
(下左)ダッシュボード収納の様子。フロント目隠しのサンシェードの固定も兼ねて、小型バッグ類を収納。
(下右)助手席足元収納の様子。助手席には大型バックを収納。旅行中はベッドはそのままにして荷物移動だけで済ましている。
- 窓の目隠し・断熱
- 型取りする時、新聞紙でもよいが、ゴミ袋を切り開いた大判のビニールがやり易い。
- ビニールを大まかに窓のサイズに切り出してから、霧吹きで窓をぬらして空気を抜きながら貼り付けていく。
- マジックで窓枠に沿って縁取りし型紙を作る
- 型紙ができたら、それをマットに仮止めする。
- 切り出す時は一気に迷わず、ジョキっと切っていく。直線部はカッターで定規を当てて切るとよい。窓枠にはめ込むので、型紙よりも微妙に大きめに切るのがコツです。
- 一枚作ったら、実際に窓にはめてみて様子を見る。必要なら微調整する。
- 左右の窓は対称の場合が多いので、反転させてもう一枚作成する。

(上左)左:フロント用の大自工業 消臭抗菌シェードPS-18(ミニバン・ワンボックス車用、155x100cm)。右:サイド・リア用のユーザ社製の8mm厚アルミロールマット(Lサイズ;100x180cmx8mm)。
(上右)台形デザインでフロントガラスにジャストフィットすること、ルームミラーカット部がV字でなくU字なので目隠しに好都合。光にあたると酸化チタンでタバコ臭などの臭いの分子を分解するそうだ
(下左)銀マットに上の方法で作成した3列目とリアのビニール型紙を乗せたところ。同様に1列目、2列目、三角窓も作る
(下右)切り出した1列目、2列目、三角窓の目隠し

(上左)リア側からみた様子 (上右)フロント側からみた様子
(下左)リア側からみた左サイドの様子 (下右)車内に設置し車中泊中の様子。2列目、3列目、リアはスモークガラスのため銀マットがよく見えない
- 防虫ネット(網戸)
【自作網戸の作り方】
- 防虫ネットか張り替え用の網戸、荷造り用の透明ビニールガムテープ、ゴム磁石プレートを100円ショップなどで準備する。
- 窓のサイズ+5〜10cm位に網戸を切る。ゴム磁石プレートも棒状にきる。
- 透明ビニールガムテープの下半分の部分に切り取った網戸を貼り付ける。
- その上にゴム磁石プレートを置き、残り上半分の透明ビニールガムテープで包むように張り合わせる。同じように4辺を作成して自作網戸完成。
上記自作網戸の代わりに、ダイソーのリア用日除けカバーを、マグネットシートを棒状に切り4隅を留めて代用していたが、ドアの開閉のたびに取り外ししなければならず不便を感じていた。
- 窓枠に被せるタイプの車用防虫ネットが、手頃な価格で手に入るようになったので、「クレトム かんたん網戸リア用(SA-109)」に変更した。雨に濡れると色落ちしボディに染みが付くらしいので、ホワイト系の車は注意が必要です。(2011.8.7追記)

(上左)クレトム かんたん網戸リア用(SA-109)(メーカ仕様ページ)
(上右)リアウィンドウに「かんたん網戸」を装着した様子。市販の虫除け剤を吊り下げて使えるクリップタイプフックが付属している。
(下左)装着した「かんたん網戸」を外側よりみる。ウインドーを開けたまま、風を通して
虫の侵入を防ぐ細かなメッシュ生地を使用している。
(下右)装着した「かんたん網戸」を内側よりみる。内側をバックル付きベルトで留めて網戸周囲のドローコードで絞るようになっているので、マグネットなどなくてもドアにピッタリ密着する。
- コンロ・湯沸かし・ウインドスクリーン
■ 小型ガスバーナー
家庭用カセットガスが使えるので現地調達の利便性と、レギュラーガスでも3.000kcal/hと火力が強く、風防もあるため横風に強いことを期待して、ユニフレーム(UNIFLAME) ミニバーナー US-600を購入した。組み立て不要でボンベをつないですぐに使えるところが手軽で良い。専用ケースは付属してないが、ユニフレーム(UNIFLAME) ラーメンポット1400にピッタリ収納できる。1Lの水を5分で沸騰でき、1本のボンベで約55分使用できる。

(上左)ユニフレーム(UNIFLAME) ミニバーナー US-600(メーカ仕様ページ)
(上右)微妙な火加減の調節もじょうずで、木製の火力調節ツマミも使い易い。木製ツマミ左の黒ボタンは圧電点火ボタン
(下左)カセットガスの装着はバーナー下部の留め金具にボンベの縁を引っ掛け(左図)、バーナー上部の凸部とボンベ縁の凹部を合わせ(右図)、右にボンベを回すと装着される
(下右)バーナーにボンベを装着し点火した様子(火力小)。赤い四角は圧電点火端子部
■ アルミポット

(上左)カップラーメンや丸型ラーメンを収納するシンプルクッカー、ユニフレーム(UNIFLAME) ラーメンポット1400(メーカ仕様ページ)。メッシュケースと蓋もついて、何かと便利なポット
(上右)容量1.4リットルの内側には1.0リットルと0.5リットルの刻印が表記されている
(下左)小型ガスバーナーをダイソーのコップ袋に入れラーメンポット1400に収納
(下右)小型ガスバーナーに家庭用カセットガスを装着し、ラーメンポット1400にご飯とレトルト食品を入れ、車中泊で使用中の様子。
■ ウインドスクリーン(風防)
車中泊での湯沸かしに小型ガスバーナーを実際使ってみて、風防付きバーナーなので多少の風は平気だが、風の強い日には、駐車場で風除けになる場所を探すのも難しく、風防があればと感じた。対策としてある程度高さがあり価格も手頃なロゴス(LOGOS)のウインドスクリーン 84704000を購入した。
(左)ロゴス(LOGOS) ウインドスクリーン 84704000外観(メーカ仕様ページ)
(右)小型ガスバーナーにアルミポットを乗せウインドスクリーンをセットした様子。両端にあるピンを地面に差し込むと安定する。バーナーの周囲を囲むようにセッティングするとガスボンベが異常加熱して危険なので、ある程度熱を逃がすように囲んだ方が安全。
- 照明
■ LED電池ランタン(GENTOSエクスプローラープロ EX-777XP)
車内で長時間利用するのでバッテリーを使わない電池式ランタン3種(車中泊グッズ・装備参照)から、電気を食わないLEDであること、電球色であること、連続点灯時間が長いことなどランニングコストとランタイム、そして明るさのバランスからGENTOSエクスプローラープロ EX-777XPにした。
(参考)100均グッズ:キャンドゥ 4LEDスタンドランタンライトも参考に。
(上)GENTOSエクスプローラープロ EX-777XPパケージと外観(メーカ仕様ページ)
(下左)ホヤ(カバー部分)を外し車内で使用中の様子。アシストグリップにS字フックをかけビルトインフックでEX-777XPを逆さまに吊るす。実際に点灯してみるとかなり明るい。電球色なので雰囲気も柔らかく落ち着く
(下右)趣味の物置小屋98kさんのページを参考に作成したLED電池ランタンの専用ケース。ケースはダイソーのMOワイドボックス34枚収納
■ LEDハンディライト(GENTOS 閃SG-325)
2011年3月末に発売されたGENTOSの閃(セン) シリーズ最新作。SG-325(ベストセラー機SG-305の後継機)は、正式にeneloop対応となり電圧マネージメントが秀逸で、電池の残量に応じて明るさがダラ下がりに落ちるのではなく、ある所まで(フル充電eneloopで5〜6時間)は同じ明るさをキープし、そこを過ぎると徐々に明るさが落ちる設計となっている。
【点灯実験】
フル充電のセリアのニッケル水素充電池VOLCANO NZ(単4:750mAh 1.46V)3本を使用した24時間の点灯実験では、
時間 | ライトの状態 |
0〜5時間 | サーチライトとして十分に役に立つ明るさ |
5〜10時間 | 徐々に輝度は落ちるが懐中電灯としては充分に使える |
10〜13時間 | 懐中電灯として使える状態からマップを読める状態に落ちていく |
13〜16時間 | さらに輝度が落ちマップを読める状態から鍵穴を探せる状態になる |
16〜20時間 | 鍵穴を探せる状態からただLEDが点灯しているだけの状態となる |
20〜24時間 | LEDの点灯が徐々に暗くなり23時間50分後に消灯した(電池電圧0.91V) |
実用点灯約10時間を謳っているが、あながち嘘ではなさそう。この明るさで、この実用点灯時間は驚異的と思う。
(参考)100均グッズ:ダイソー スタイリッシュ3LEDライトも参考に。
(左)単4x3でランタイム約10時間でフォーカスコントロール機能搭載の防滴仕様。小型、軽量なのに150ルーメンと明るくコンパクトなボディはフィット感がある。単4電池はカートリッジに入れて装填(メーカ仕様ページ)。
(右)夜間、森林での照射テスト。対象物の周囲まで広く照らすワイドビーム(18度)(左)と対象物をしっかり照らすスポットビーム(8度)(右)を使用状況に合わせて選択でき、若干黄色味の色合いもソフトで見やすくていい。
■ LEDヘッドライト(GENTOSジェントスリゲル GTR-931H)
単3形乾電池1本使用の明るさ45ルーメン、重量89gの小型ヘッドライト。GTR-731Hの後継機として2011年4月から発売。GTR-931Hから正式にeneloop対応。ビーム幅は16度。
(左)実用点灯時間、8時間(Highモード)、24時間(Lowモード)、17時間(点滅)。コリメータレンズ搭載、インスタントオフスイッチ採用、防滴仕様。(メーカ仕様ページ)。
(右)ハンディライトSG-325と同じ場所で夜間の照射テスト。ビーム幅はほぼ同じだが、明るさが45ルーメンと150ルーメンと差があるためヘッドライトGTR-931Hは暗く見える。
- ノートパソコン、テレビ、携帯電話、デジカメ
AC電源アダプター容量:ノートパソコン150W、ワンセグ10W、携帯電話12W、デジカメ15W
■ 充電式ワンセグテレビ
(2014.8.20追記)現在使用中のダイナコネクティブ社(2010.10倒産) 4.3inワンセグテレビ DY-1S43S512 (右写真)は、購入後5年経ち内蔵電池もヘタって来たのと、受信感度が弱く携帯で視聴できる場所でも見れない、電源ONから視聴までの起動や放送局の切換に時間がかかるなどの不満もあり買い換えることにしました。
パナソニック製5V型防水ポータブルワンセグテレビ SV-ME580
【特徴】
- 防水&小型&高感度だから、お風呂やドライブ・アウトドアでもワンセグが楽しめる
- 内蔵バッテリー(5時間)&乾電池(7時間)で最長約12時間使用できる(※)
- 携帯やレコーダーでワンセグ録画した番組をSDカードで持ち出し、視聴できる
【仕様】
- 画面:5インチワイドQVGA液晶(画素数 480x272)
- 録画:SDカード(SD/SDHC/SDXC,8MB〜64GB)に保存(最大99番組/カード)
- 予約:番組表(番組追従対応)、日時指定(番組追従非対応)、いずれも毎週設定可能
- 再生:倍速早見再生など特殊再生機能なし
- 防水:IPX6/7(シャワー水、浴槽に落としても問題なし)
- 電源:内蔵バッテリー(DC3.7V、1400mAh)/単3乾電池・ニッケル水素充電池(4本)/AC-USBアダプタ(DC5V-800mA付属)
- 乾電池併用時は内蔵バッテリーから優先的に使用
- AC電源から内臓バッテリーへ充電中でもテレビの視聴が可能
- AC電源から単3ニッケル水素充電池への充電はできない
- 端子:マイクロUSBジャック(DC入力)/Φ3.5ステレオミニジャック(ヘッドホン)
- 充電時間(回数):通常充電 約5時間(約500回)、エコ充電 約4時間(通常充電の約2倍)
- その他機能
- エコ充電(90%充電)、オフタイマー(30/60/90分)、アラーム(1〜99分)、明るさ(下げると電池消耗縮小(※))
- レジューム、スキップ(30秒/10分/30分)、簡易番組表、字幕、二重音声、画面オフ(ラジオ感覚で音声だけを聴ける)
- ホールド(各ボタンの操作を無視、また画面オフ設定を「常時画面オン」から「ホールド時画面オフ」に設定変更し、メニューボタン長押しでホールド状態にすると画面オフになる)
(※)最長12時間は画面の明るさを最低の-5に設定した時の時間。購入時の設定(明るさ±0)のままで使用した場合、内蔵電池で4時間30分、エボルタで5時間4分との報告あり。
(左)パナソニック 5V型防水ポータブルワンセグテレビ SV-ME580(2013.4.30発売、2014.6生産終了。パナソニック製のワンセグTVはこのモデルで最後となるかも)
(右)電源ONから視聴までの起動 10秒、放送局の切換 4秒で、受信感度も抜群、操作も簡単で使いやすい。東芝レグザチューナーD-TR1やドコモ携帯F-04Dで映画やアニメをワンセグ録画したSDカードの再生も可能。
- モバイルバッテリー(USB電源&充電器)
【バッテリー選びのポイント】
- 選択の目安
容量クラス | 実容量(60%) | スマホ(1500mAh)を何回充電できるか |
1,200〜1,500mAh | 720〜900mAh | ガラケー向き。スマホを大体50%充電できる |
2,500〜3,500mAh | 1,500〜2,100mAh | スマホをほぼ1回充電できる |
5,000〜6,000mAh | 3,000〜3,600mAh | スマホをほぼ2回充電できる |
10,000mAh以上 | 6,000mAh以上 | スマホをほぼ4回充電できる。タブレットも可 |
※2012年以降に発売されたスマホの容量一覧表、iPad、タブレットPCの容量
- バッテリーの出力電流
スマホ用のモバイルバッテリーは最低でも1Aの出力のものを、タブレットPCの充電も行いたい場合は、出力2.1A以上のものを選ぶ。
- バッテリーの出力ポート
スマホとタブレットPC2台同時充電時は、ポート数2かつ電流3.1A以上必要です。
- バッテリー本体の充電時間
10,000mAhクラスの充電時間は、USB充電だと約20時間かかります。専用充電器付きのものを選ぶか、10時間ほどで充電ができる出力1AクラスのAC充電器 or 無接点充電器(Qi規格)があると便利です。
- 安全に使うには
スマホ本体やモバイルバッテリーを保護する、過充電・過放電・短絡時・発熱時・充電完了時の自動停止などの保護機能の付いた安全設計のものを選ぶと安心です。
- 実際に使用できる電池容量(実容量率)
実際に充電に使える容量は、バッテリー内部の昇圧回路や充電中を示すランプに使う電力およびスマホ本体側のロスがあるので、パッケージに書かれている○○○○mAhという定格容量の一般には60%、よくて70%程度になります。
【USB電圧・電流・容量チェッカーを使ったモバイルバッテリーの容量測定】
項目 | 定格容量 | 蓄電総量(5v) | 放電総量(5v) | 実容量率1 | 実容量率2 |
電池交換式バッテリー T-5000(エネループx4) | 4.8V 1900mAh (9.12W) (3.7V 2464mAh) | 計測不能 (5V 1824mAh) | 1622mAh | 65.8% | 88.9% |
100均セリア電池BOX BBJ01(エネループx2) | 2.4V 1900mAh (4.56W) (3.7V 1232mAh) | 計測不能 (5V 912mAh) | 539mAh | 43.8% | 59.1% |
モバイルバッテリー MEGA4400 | 3.7V 4400mAh (16.28W) | 3331mAh | 1910mAh | 43.4% | 57.3% |
(参考)モバイルバッテリー cheero Power Plus 2 | 3.7V 10400mAh (38.48W) | 8640mAh | 6394mAh | 61.5% | 74.0% |
(参考)モバイルバッテリー ANKER Astro M3 | 3.7V 13000mAh (48.1W) | 12600mAh | 9340mAh | 71.8% | 74.1% |
※実容量率1=放電総量(5v)/定格容量、エネループは3.7V換算値を使用
※実容量率2=放電総量(5v)/蓄電総量(5v)、エネループは5V換算値を使用
- どれくらい充電は持つのか
粗悪品ですと、フル充電して放置して1ヶ月ぐらいで残量わずか、という様なケースもあります。信頼できるメーカーのきちんとした品質の製品を選ぶと安心です。
- バッテリーの寿命
一般的なバッテリーは、500回(フル充電を)を保証しています。週2回モバイルバッテリーを満充電すると年間100回程度ですので5年近くは使える計算ですが、後半は80%近くまで容量は落ちるので、実際は4年程度になるでしょう。
■ リチウム電池式モバイルバッテリー
(左)ハック モバイルバンクMEGA4400(4400mAh、出力:USBx1、5V 800mA、本体充電用microUSBコード付属、USB充電で約10時間)。(仕様ページ)
(右)MEGA4400への充電テストの様子。汎用AC_USB充電器(5V 700mA)と付属ケーブルで充電。充電状況のモニターのためUSB電圧・電流・容量チェッカーを間に接続している。2回充電を行ったがどちらも蓄電総量は3331mAh。
(開始電流580mA(0mAh)、6時間後360mA(2518mAh)、8時間後280mA(3283mAh)、8時間28分後に充電ランプが消え電流も0.00A(3331mAh)で充電完了)
【充電実験】
■ iPhone4Sの場合
下表iPhone4S(1回目)の充電の様子。
1度目の充電量1388mAh。
2度目の充電量469mAh。
充電総量1857mAh。
「iPhone スマートフォンをフル充電約2回分」とパッケージにありますが、実際は1回と29%(総充電量1857mAh)しか充電できません。
このバッテリーは1000円と安価ですが、実容量が表示容量の4割強と性能が低く、充電時間も9時間前後必要で1日の走行では満充電が難しく、車中泊で使うのにはお勧めできません。
機器 | 充電能力 |
iPhone 4S (2回目) | バッテリー残量警告(赤=20%)から100%まで2時間で充電完了(1256mAh) バッテリー残量警告(赤=20%)からの2度目の充電。開始1時間後(20%→76%充電)、1回目のような充電開始/中止の繰り返しはないが、USBチェッカーの表示画面が点滅(低電圧警告)し始めたので充電を中止。総充電量1962mAh(2度目の充電量706mAh)。2回の総充電量の平均は1910mAh。 |
iPhone 4S (1回目) | 電源OFFから1時間で53%(810mA,760mAh)、1時間半で82%(500mA,1133mAh)、2時間で94%(200mA,1308mAh)まで回復。2時間半後に100%(80mA,1388mAh)となり充電完了。 【USBチェッカーでの充電電流モニター】電源OFF(0%)〜iOS起動(4%):480mA、iOS起動後〜50%まで:920〜800mA、60〜80%:700〜500mA、90〜100%:300〜80mA(充電電圧は0%〜100%の間4.95V)とパワーマネージメントされている。 電源OFFからの2度目の充電。開始30分後(電源OFF→28%充電)、iPhone4Sの充電開始音が「ピロン」「ピロン」と繰り返し鳴り出し、電流値が0.91Aと0.00Aとに交互に切り替わって、充電開始/中止を繰り返し始めました。 一旦、充電を中止し再度充電を始めても同じ状態で、2分後(29%充電)には電圧が4.20Vになり、USBチェッカーの表示画面が点滅(低電圧警告)し始めたので充電を中止、総充電量1857mAh(2度目の充電量469mAh)。 |
■ iPadの場合
機器 | 充電能力 |
New iPad(iPad3) | 初期充電電流は1.44Aあったが、接続後3分で充電ストップ。 |
■ 電池交換式モバイルバッテリー(単3×4ポータブルUSB電源&充電器)
電池4本交換式モバイルバッテリーのメリットは、リチウム電池式モバイルバッテリーに比べ昇圧回路などの内部回路が不要な分、内部ロスが少なく電池容量の90%近くを充電に使えることです。
過放電防止や充電完了時の自動停止などの保護機能はなく、乾電池を使用する時は、電池を最後まで有効に搾り出してくれますが、充電池の場合は、充電池の寿命を縮める放電終止電圧1.0Vを下回っても充電し続けるので、連続3時間以上の充電はしないよう注意します。
Mobile Power Station T-5000(多摩電子工業、右写真)は iPhone 3G/3GS/4、iPod touch/nano/shuffle/classic、WALKMAN A/E/S/Xシリーズ用の単3形乾電池4本交換式電源&充電器(定格出力5v,800mA)で、ニッケル水素充電池も使用できます。
この充電器はスイッチがなく、ケーブルがきちんとUSBの規格に準拠していれば(純正ケーブルを使えば)電源が入り同時にLEDが点灯して充電される仕組みになっています(仕様)。
フル充電のエネループ(4,8V 1900mAh=モバイルバッテリー3.7V 2465mAh相当)でiPhone 4Sを赤マーク(=20%)から1回(満充電)と40%(残量表示60%)まで充電できる。New iPad(iPad3)は1時間充電(9%→15%)後「充電できません」で自動充電ストップ。
(参考)単3充電池(エネループ)の車中泊活用、100均グッズ:セリア USB充電用電池BOX(単3×2補助充電器)も参考に。

(上左)iPhone 4Sを純正ケーブルで接続し充電中の様子。1回目は2時間半で100%、2回目は2時間後56%で充電停止するがほっとくと過放電になるので注意する。
(上右)iPhone 3Gを純正ケーブルで接続し充電中の様子。通電ランプが点灯しiPhone 3Gの稲妻マーク(充電中)点灯、充電完了で電源マーク(通電中)に変わる。
(下左)iPod Touch(2G)を純正ケーブルで接続し充電中の様子。通電ランプが点灯しiPod Touch(2G)の稲妻マーク(充電中)点灯、充電完了で電源マーク(通電中)に変わる。
(下右)iPod shuffle(2G)を純正Dockスタンドに接続し充電中の様子。
【充電実験】
- iPhone5s(1,570mAh)、iPhone5c(1,507mAh)、iPhone5(1,434mAh)
- iPhone4S(1,432mAh)、iPhone4(1,420mAh)
- iPhone3GS(1,218mA)、iPhone3G(1,150mAh)
- iPodtouch5(930mAh)、iPodtouch4G(930mAh)、iPodtouch2G(790mAh)
- iPad4 & iPad3(11,560mAh)、iPad2 & iPad(6,580mAh)
- iPad Air(8,700mAh)、iPad mini(4,440mAh)
■ iPhone4Sの場合(2014.8.13追記)
フル充電の新品エネループ(1900mAh、1.47V)で、下表iPhone4S(2回目)の充電の様子。
1度目の充電量1091mAh。
2度目の充電量531mAh。
充電総量1622mAh。
機器 | 充電能力 |
iPhone 4S (2回目) | 1度目:1時間でバッテリー残量警告(赤=20%)から66%まで、2時間で94%まで回復。3時間で100%充電。充電量1091mAh。 2度目:1時間でバッテリー残量警告(赤=20%)から54%、1時間20分で58%まで回復。1時間30分(57%)と電池残量が減少、1時間20分で充電終了した。充電総量1622mAh(2度目の充電量は531mAh)。 |
iPhone 4S (1回目) | 1度目:1時間でバッテリー残量警告(赤=20%)から70%まで、2時間で99%まで回復。2時間20分で100%充電。 2度目:1時間でバッテリー残量警告(赤=20%)から52%、2時間で56%まで回復。 2時間30分(55%)、4時間(49%)と電池残量が減少、2時間で充電終了したと思われる。2時間後の電池電圧は1.16Vx2と1.06Vx2、4時間後は0.98Vx2と0.93Vx2 |
■ iPadの場合
機器 | 充電能力 |
New iPad(iPad3) | 1時間でバッテリー残量9%から15%まで回復したが、その時点で「充電できません」で充電ストップ。電池電圧は1.26Vあるが充電電流不足と思われる。 |
■ iPhone3G/iPod Touch(2G)の場合
付属のMaxell製アルカリ乾電池では1時間の充電でバッテリー残量警告(赤=20%)から50%まで回復し電源マークとなり充電停止したが(乾電池の残量不足?)。フル充電の新品エネループ(1900mAh、1.47V)では、
機器 | 充電能力 |
iPhone 3G | 1時間でバッテリー残量警告(赤)から99%まで回復、1時間40分で電源マークに変わり100%充電。 |
iPod touch(2G) | 続けてiPod touch(2G)を充電。50分でバッテリー残量警告(赤)から99%まで回復、2時間で電源マークに変わり100%充電。 |
iPhone 3G (2回目) | さらに iPhone 3G → iPod touch(2G) → iPhone 3G と2回目のiPhone 3G充電。1時間20分でバッテリー残量警告(赤)から99%まで回復、2時間で電源マークに変わり100%充電できた。 |
iPod touch(2G) (2回目) | さらに続けて2回目の iPod touch(2G) の充電。50分でバッテリー残量警告(赤)から50%まで回復し電源マークとなり充電停止した。 |
■ 万能充電器への改造(改造は自己責任で)
この充電器は、純正ケーブルを繋ぐとUSB端子のマイナス端子とシールド端子がショートするようになっていて、それを検知しスイッチが入る仕組みになっている。100均等のiPhoneや携帯電話用の安いケーブルはシールドケーブルになってないので充電できない。
携帯電話やPSP、DSなどに非純正ケーブルで充電するには改造が必要で、ケーブル側を改造すると他にも充電する機器(PSPやDS)に合わせたケーブルを製作しなくてはならず面倒なのと、本体はいじりたくないので本体と機器の間に入れるアダプター(=セリアのUSB方向転換器)で対処する。

(注)D+/D-の短絡検出を行うUSBバッテリ充電規格1.1とは異なり、Apple機器の充電は D+/D-の抵抗バイアス電圧検知を使用している。この改造で非純正ケーブルでもApple機器への充電は行えるが利用は自己責任で。 (参考 Apple機器の充電の仕組み)
|
(上左)100円ショップ セリアのUSB方向転換器(左)。USBオス端子側を分解する(右)。隙間にカッターの刃を入れてこじる様にすれば分解できる。そして黒い線とケース部分(写真○部)を結線する。
(上右)改造したUSB方向転換器を間に入れれば、100均の充電ケーブルで携帯電話やPSP,DS等も充電できる。携帯の充電中ランプが点灯し充電完了で消灯する。
(下左)同様に、非純正ケーブル(ローソン100の基本充電ケーブル+iPod充電コネクター)でもApple機器に充電できる。
- USB電圧・電流・容量チェッカー
USB電源とUSBデバイスの間に接続することで、電圧(V)・電流(A)・容量(mAh)を同時に数値で表示してくれる便利アイテムで、電流の積算機能(積算値は最大10セット保持)は、バッテリーの容量や性能のチェックに役立ちます。
このチェッカーはUSBのバスパワーで動作するため、入力側はUSBポートやモバイルバッテリーなどの電源に接続します。以下の操作を実施する場合、出力側には何も接続せず、フリーのままにしておく必要があります。
- 新たに測定を開始
新たに測定を開始するときは、接続後5秒間長押しすることで、現在の測定結果を残して次のページに切り替わります。切り替わったページは 0にリセットされていますので、すぐに測定開始可能です。一度切断して再度接続した場合でもこのページ(積算値は保持したまま)になりますので測定続行が可能です。
- ページ切り替え
ボタンをダブルクリックするとディスプレイが点滅してページ切り替えモードに。この状態でボタンをクリックするとディスプレイ上のページが0→1→2...と切り替わります。希望するページが表示されたらダブルクリックで決定すればOK。
- 積算電流のリセット
上記手順でリセットしたいページのひとつ前のページに切り替えて決定。0ページをリセットしたい場合には9ページを表示させること。この状態でボタンを長押し(約5秒)すると、リセットしたいページに進んでリセットが完了。
(左)ルートアール 積算機能付きUSB 簡易電圧・電流チェッカー RT-USBVAC(仕様)
(右)セリア電池BOX BBJ01の放電テストの様子。iPhone 4Sをバッテリー残量警告(赤=20%)から純正ケーブルで2時間で20%ほど、5時間で40%ほど回復可能〜詳細はこちら
※チェッカーに表示される積算電流は「5V」での数値です。バッテリーの定格容量は「3.7V」での数値のため換算が必要です。表示積算値×1.35(≒5/3.7)で3.7Vでのおおよその容量となります。
※電圧4.5V以下で表示部全体が点滅警告するので過放電防止の目安になります。
※50mA(0.05A)以下は、0.00Aの表示になり(本体刻印に出力50mA〜3.4Aとある)、電流積算値も0mAhのままです。
※説明書にはmicroUSB端子は「使用しません」とありますが、これは充電ケーブルの品質テスト用端子(充電ケーブルの導通や性能チェック)です。microUSBで出力されている電源の入力端子として使えます。
- USBミニ扇風機
(2017.6.30追記)昨年までの6年間、USB電源対応 ポータブル式電池扇風機を、車中泊と夏場のノートパソコンの冷却用に使用していましたが、今年試運転してみると、羽を下に向けるとモーターは回りますが、立てると回らなくなりました。長年の使用でモーターのブラシ部分がすり減り寿命がきたと思われます。
新たに、ダイソーのUSBミニ扇風機(300円商品、店舗によると思いますが、電気小物コーナーではなく簾や風鈴などの季節商品コーナーに置いてありました)を購入しました。アマゾンや楽天で買うよりずっと安く買えるというのが魅力です。ノートパソコン冷却にはPCのUSB接続、車中泊にはモバイルバッテリーに接続して使います。
【仕様】
- サイズ:W15 × H14 × D7cm(ファン直径:9.5cm)
- 重量:125g
- 電源:USB(コードの長さ 1.1m)
- 風量調節:なし、スイッチによるON・OFF
- 首振り:なし、手動で上下に向きを調整出来ます
- 消費電力:2W(電圧:5V、消費電流:0.4A、USB電圧・電流チェッカーで計測)
- 電気料金:1日 8時間 使用した時、約 0.432円/日(全国家庭電気製品公正取引協議会で定めている 1Wh 単価 0.027円で計算)
【運転実験】
電池式扇風機
ポータブル電源での連続使用時間を考えると車載用12V扇風機、静かさをとると家庭用100V小型扇風機と選択に悩んでいたが、今年2011年の節電対策用品で、単1型電池・USB電源対応 ポータブル扇風機が、手頃な価格で手に入るようになり、口コミ評判もよかったので電池式扇風機を購入した。
【運転実験】
電池スペーサーを使い、フル充電の単3新品エネループ4本で実測した結果(※)、16時間の連続使用ができた。1日8時間使用で2日間使え、12cmファンでそこそこの風量があり、風量「強」でも夜間の静かな車中で音は多少気になる程度で、十分実用に耐えると思う。 |
(※)12時間運転後の電池電圧は4本とも1.23Vであったが、16時間運転後の電池電圧は0.98Vとなり、放電終止電圧1.0Vをやや下回ったので実測中断
(左)単1型電池・USB電源両対応 ポータブル扇風機(ルートアール RF-R1008BL)(メーカ仕様ページ)。単1電池スペーサーが付属しているので単3型電池4本でも使え便利。
(右)車中泊で使用中の様子。敷布の上には寝コザを敷いて快適に眠れるようにしている
- 電気あんか
電気毛布は正弦波インバーターでないと使えないので電気あんかを利用する。値段の安い家庭用電気あんかにするか車載用あんかにするか思案中。
- ポータブル電源(単3充電池(エネループ)の車中泊活用も参照)
1年間車中泊を経験して分かったことは、夜間本当に必要な電気器具は、照明とラジオかテレビです。
- 車中泊中に長時間使用する照明やラジオ、テレビは電池式にしたこと
- 携帯電話やスマートフォンの充電は車のシガーライターソケットから
- デジカメやテレビ、エネループやパソコンの充電は車装備のAC100Vコンセントから
走行充電できるので、毎日移動して走行充電ができる状態であれば、ポータブル電源は不要です。車中泊を何回か経験し、必要を感じた時に購入しても遅くないと思います。現在私は、ポータブル電源とインバーターは使っていません。(2010.9追記)
(左)サブバッテリーシステムは、車体配線や設備経費の面でそこまで必要ないので、手軽なポータブル電源(車中泊グッズ・装備参照)にする。バッテリーの寿命は3年ということと、使用機器と連続使用時間、価格面からパワーステーション5in1にした。
(右)(2010.9追記)シガーライターソケットからUSBシガープラグを使いiPod touch(2G)を、また車装備のAC100Vコンセントを運転席まで延長コードで延長し、デジカメ電池とワンセグTVをAC充電器で充電中の様子。
■ バッテリーの実質容量と使用時間
バッテリーは特性上100%まで充電することが難しく、また放電時には12Vを100Vに変換するインバーターが必要です。 大半のインバーターにはリミッターが内蔵されており、電池が空になる前に電圧が下がった時点で放電がストップします。
この充電と放電時に生じるロスはそれぞれ30%、20%程度といわれ、17Ahのバッテリーが使える実質の容量は、インバーターを必要とする家庭用機器で17Ah×0.7×0.8=9.5Ah、インバーターの不用な車載用機器は17Ah×0.7=11.9Ahとなります。
(参考)バッテリー容量と使用機器の関係、サブバッテリー管理には電圧計を使うと簡単。
(1) 家庭用AC100V機器の連続使用時間(実質容量:9.5Ah)
・連続使用時間(H)=実質容量(Ah)/消費電流(A)
・実質容量(Ah)=バッテリー容量カタログ値(Ah)x0.7xインバータ変換効率(80%)
・消費電流(A)=消費電力(W)÷12V
消費電力 | 連続使用時間 | 主な電気機器の例 |
4W | 28.6時間 | ポータブル蛍光灯・ワンセグTV |
6W | 19.0時間 | ラジカセ・TVゲーム・携帯電話 |
7W | 16.3時間 | ビデオカメラ |
10W | 11.4時間 | ポータブルDVDプレイヤー、パーソナル無線 |
15W | 7.6時間 | 5.6型ポータブルTV |
20W | 5.7時間 | 照明器具、ソフト電気あんか |
25W | 4.6時間 | ノートパソコン、18〜23cm小型扇風機 |
55W | 2.1時間 | 電気毛布 |
65W | 1.8時間 | 21型液晶TV |
(2) 車載用DC12V機器の連続使用時間(実質容量:11.9Ah)
・連続使用時間(H)=バッテリー容量カタログ値(Ah)x0.7/消費電流(A)
消費電流 | 連続使用時間 | 主な電気機器の例 |
0.9A | 13.2時間 | 12V15cmミニ扇風機(11W) |
4A | 3.0時間 | 12V電気毛布タイマー付き(48W) |
9A | 1.3時間 | 12V湯沸かしポット(108W) |
■ パワーステーション5in1のランプ状態とノートパソコンの使用時間

ノートパソコン(消費電力 標準 約25W,最大 約80W:ACアダプター150W/19V3.42A):インターネット閲覧、メール送受信を中心に使用
【実測結果】
(1)満充電で約4.5時間使用できることが判った。旅行中の走行充電の充電能力を満充電の70%充電とすると約3時間ノートパソコンが使用できることになる。
(2)バッテリーの消耗でランプがトップグリーン、グリーン、イエローと順に消えて行く。各ランプ横の電圧値は点灯時のおおよその電圧範囲で実測値。バッテリー管理の目安の参考になる。また各ランプ消灯の5分前からランプの点滅が始まる。
フル充電12.7〜12.0V-------------------------トップグリーン 4H 00Mで消灯
良12.0〜11.5V-------------------------------グリーン 4H 20Mで消灯
弱(そろそろ充電)11.5〜11.0V----------------イエロー 4H 30Mで消灯
即充電11.0〜10.5V---------------------------電圧11.0V警告→充電
(3)イエローランプ消灯でインバーターHG-150/12Vのバッテリー低電圧警報(入力電圧11.0V以下)の警告ブザーが鳴ったので使用を中止して充電。無視して使い続け電圧が9.5V以下になると、今度はパワーステーション5in1内臓の低電圧遮断の保護回路が働き強制的に電源を切断する仕様だが、中国品質で本当に機能するのか不安だったのでこれは試していない。
(4)実測ではトップグリーンが消灯するまで4時間と長く、そこからレッドランプまでは30分と短いので、トップグリーンが消えたらそろそろ電池が無くなる(=充電準備に入る)の目安にするといいだろう。
(5)なお、レッドランプ点灯状態で無負荷にするとトップグリーンは消灯しグリーン・イエロー・レッドの3つが点灯する。
■ 走行充電と3種の充電器の比較検証
付属の走行充電用シガープラグ接続ケーブルでは、車のバッテリー電圧とパワーステーション5in1のバッテリー電圧差が2〜3Vなので、ほとんど充電できないか出来たとしても気休め程度の充電と思われる。走行充電用にノートパソコンのACアダプターが利用できないか検証してみた。AC100Vコンセントを装備した車であればこの方法が使える。但し自己責任で。
17Ahのバッテリーを0.5Aで定電流充電すると、理論上は34時間(=17Ah/0.5A)で満充電となる。実際は定電流充電ではなく電源電圧とバッテリー電圧の電圧差を利用して充電する電圧差充電方式なので、充電が進みバッテリー電圧が上がると充電電流は減り理論値以上に充電時間がかかる。
- 付属のACアダプター(15V,0.5A、非安定化トランス電源,無負荷電圧24V,センタープラス)〜実測1回
- 充電:40時間連続充電したが充電中の赤いLEDランプは消灯せず。中国品質で充電ランプが機能してるのか疑問だったのと、ACアダプターの発熱も熱燗に触るくらい熱かったので40時間で充電を中断。
- 放電:ノートパソコンを3時間10分使用後、インバーターのバッテリー低電圧警報(入力電圧11.0V以下)の警告ブザーが鳴った。
- ノートパソコン用ACアダプター(16V,3.36A、定電圧スイッチング電源,無負荷電圧16.8V,センタープラス)〜実測3回
- 充電:3回とも13〜14時間充電で充電中の赤いLEDランプが消灯。充電ランプが機能してることが確認できた。ACアダプターの発熱もパソコン使用時と変わらないぬるま湯程度の熱さだった。
- 放電:3回の実測で平均3時間10分(1回目:3時間00分、2回目:3時間10分、3回目:3時間20分)ノートパソコンを使用後、インバーターのバッテリー低電圧警報(入力電圧11.0V以下)の警告ブザーが鳴った。
- バッテリー自動充電器(15V,3.5A、定電圧トランス電源,無負荷電圧14.9V)〜実測3回(詳細下記参照)
- 充電:10〜11時間充電で自動充電終了。
- 放電:ノートパソコンを4時間30分使用後、インバーターのバッテリー低電圧警報(入力電圧11.0V以下)の警告ブザーが鳴った。
出発前の家庭充電や旅行中の走行充電にノートパソコン用ACアダプターが使えることが解った。走行充電にはオデッセイ装備のAC100V電源コンセント(100W)にノートパソコン用ACアダプターを接続しエンジン稼働時は常時充電できるようにしている。
小型軽量で携帯性も良く、発熱も殆どないので繋ぎっぱなしでも安心できる。ただ自動充電器ではないので充電ランプは時々チェックする必要がある。
■ 外部充電器用入力端子の追加
付属のACアダプター充電器(15V,0.5A)では充電時間が不明(10〜15時間とも30〜40時間とも説がある)で終了時間が解らないので、手持ちのバッテリー自動充電器(15V,3.5A)の外部充電入力端子を追加した。これで充電時間を気にせずに放置できると思う。
実測では平均11.0時間(1回目:11.5時間、2回目:10.5時間、3回目:10.0時間)で自動充電終了、無負荷電圧13.64V。鉛蓄電池の満充電電圧は1セルあたり2.28Vなので6セルで13.68Vになり、ほぼ満充電に近く充電されたことになる。
(上左)背面の8個のネジをはずし前面ケースを開けたところ。分解するときには電池の端子をショートさせない様に注意が必要。また分解するとメーカ保証も無くなります。上が前面パネルのコントロール回路、下がエアコンプレッサーとバッテリー。
(上右)バッテリーを取り外した様子。バッテリーは留め具などで固定されてなく、単にバッテリースペースに置かれているだけ。表面にはShundi 12V17A/20HR SD1217と印字されている。GSユアサバッテリー PE12V17とサイズ互換のW181xH167xD76cmの、密閉型12V17A(20時間率)Shundi社製バッテリーSD1217のようだ。
※17Ah(20時間率)=5時間率換算では13.6Ah(=17Ah/1.25)相当になる。同じ容量表記なら5時間率のバッテリーの方が長持ちする。17Ah(5時間率)>17Ah(20時間率)=13.6Ah(5時間率)
(下左)外部充電入力端子はバッテリー直結端子なのでショートや感電防止および走行中の充電にも安全なように、普段は手に触れられない背面収納に設置することにし、コンプレッサーホース用の穴を利用して電源コードを通し、車用カプラーメス端子(*)で入力端子を作成する。使わない時は安全のため手前のダミーのオス端子を被せて背面収納に収納する。右は充電用のカープラグ、ACアダプター収納。
※バッテリーからのコードには必ずメス端子を使う
(下右)パワーステーション5in1を自動充電器に接続して充電中の様子。この自動充電器(100W)は満充電までは定電圧14.9Vを印可(最大3.5A)し、充電が進みバッテリー電圧が上がるにつれて電流が減少していく定電圧充電器で満充電後は数mAの定電流充電器となる
■ ワニ口クリップ、点滅灯の取り外し
車中泊でパワーステーション5in1を使用して見て、ワニ口クリップとその保護カバー(点滅灯が中に組み込まれている)が以外と邪魔になり、狭い車内で置き場や取り廻しに不便があったので、ワニ口クリップと点滅灯を取り外すことにした。
(左)ワニ口クリップ、点滅灯を取り外した状態の外観。ワニ口クリップはバッテリー端子から取り外しコードを匡体から抜く
(右)点滅灯は写真赤○プリント基板部とスイッチ端子の2ヵ所を切断
- DC-ACインバーター
オデッセイ標準装備のAC100V電源コンセント(100W)はエンジン・オンでないと使えないので、車中泊中にエンジン・オフでも家庭用電気機器を利用できるようポータブル電源にDC-ACインバーターをつける。
バッテリー利用はノートパソコンと機器充電がメインで、扇風機や電気あんかもパソコンと同時使用できるよう300Wクラスを考えたが、静かな室内ではクーリングファンの音があまりにもうるさいのでファンレスの150Wクラスにした。
(左)CellSTARパワーインバーターミニ HG-150/12V 外観(メーカ仕様ページ)
定格出力120W、最大出力150W(この出力を超えると強制的に電源を切断)。シガープラグコードにはガラス管15Aヒューズと通電確認の赤色LEDが内蔵されている。保護機能には
- ・出力オーバ:120W以上で赤色LED点灯、150W以上で強制電源切断
- ・入力電圧低下:11V以下で警告ブザー、9.5V以下で強制電源切断
- ・異常温度検出:70℃以上で警告ブザー、75℃以上で強制電源切断
- ・出力ショート保護(出力停止,自動復帰)
- ・入力逆接続保護(ヒューズ切断)
- ・入力過電圧保護(17V以上で強制電源切断)
※インバーター能力を比較する時は、長時間連続して使えるワット数である定格出力を見ます。また機器によっては最大出力を超えると強制電源断にするものもあるので注意します。
(右)正面にはACコンセント、電源スイッチ、電源ランプ(緑色LED)、出力オーバ表示ランプ(赤色LED:出力が定格容量120Wを超えると警告点灯する)が配置されている