日本三大秘境、祖谷渓谷の中央部に位置しかずら橋から15分、峡谷側の猫の額ほどの場所に建つ秘湯の一軒宿。四国山地の主峰、百名山の一つである標高1,955mの剣山を源とする祖谷川が削ったV字渓谷には、原始林が生い茂る山々の斜面が急角度で落ち込む。 |
【玄関】断崖の斜面を利用して建てられた旅館は鉄筋6階建てで玄関は4階になる。祖谷温泉へは、祖谷口から県道32を南下(祖谷渓を経由して10km、距離的には最短だが1.5車線の県道走行の距離が長い)と大歩危から県道45・32を北上(整備された2車線のルート)があるが、後者をお勧めする。 |
【フロント】玄関右手にフロントがあり、その前には簡単な休憩処が設けられている。ケーブルで下る露天風呂と展望大浴場どちらも入れる方は1,500円、展望大浴場だけでよい人は500円とのこと。 |
【ロビー】ロビー奥には渓谷を眼下に望む明るい展望レストラン渓谷の里がある。館内を右側へ進み、ドアをあけるとケーブルカー乗り場。 |
【乗り場入口】館内から乗り場へでる入口。露天風呂の入浴は宿泊客7:00〜21:00、日帰り客7:30〜18:00となっている。 |
【案内板】ケーブルカー諸元とその左に操作案内の掲示板があるが、乗る前に係員が操作の説明をしてくれる。 |
【上の駅】空中に鉄骨だけで支えられた駅。一旅館がこれだけの設備を持つのに驚かされる。 |
【上の駅から下の駅を望む】はるか下に祖谷川の渓流が見える。 |
【下の駅と渓流】下の駅から登ってくるケーブルカー。駅舎が断崖にへばりつくように建っている。祖谷川の清流が美しい。 |
【ケーブルカー】定員17名、距離250m、標高差170m、勾配42度を所要時間5分で運転する本格的なケーブルカーだ。 |
【車内】車内に係員は同乗しないので、客が扉の開閉と一番前の席にある発車ボタンを押し発車合図を送ると発車する。乗客は我々2人だけ。 |
【車内より下の駅を望む】傾斜角42度の断崖をゆっくりと、美しい紅葉の大パノラマの景色を一望しながら下っていく。 |
【下の駅】上の駅の係員が、下の様子を監視カメラで見ていて、スピーカーで指示してくれる。 |
【露天風呂入口】下の駅から階段を一段降りたところに浴舎入口がある。 |
【入口内部】入るとすぐに下駄箱があり、左に男湯、右に女湯の入口が見える。 |
【脱衣所】脱衣所は、浴舎に入った所とそこから階段を下りた先の露天入口脇の2ヵ所にある。こちらの方が露天に近いのでなにかと便利。 |
【男性露天風呂渓谷の湯】祖谷川の渓流にせり出すようにして造られた露天風呂は39.3℃のアルカリ性単純硫黄泉。長時間、ぬる湯の中に浸かり至福の一刻を過ごせる。湯は思ったよりもあたたかい。 |
【露天風呂入口から渓流を望む】白い湯の花が浮き、細かな泡により少し白濁して見える透明の湯と祖谷川の綺麗な水が印象的。 |
【露天風呂奥から渓流を望む】ほのかに硫黄のにおいがし、驚くほど多量の湯の花で青味がかった乳白色に見える湯は、肌に滑らかな極上の湯だ。 |
【露天風呂奥から入口を望む】硫黄の優しい香り、湯の花の乱舞、加温・加水無しの源泉掛け流しの湯は、肌についた泡を払うときの感触が気持ちいい。 |
【湯口】湯はすぐ近くから自噴し、毎分1,500Lという湯量を誇り、湯温39.3℃の新鮮な湯が掛け流しとなっている。 |
【湯口付近から渓流を望む】湯口から源泉がドクドクと注がれているのがよくわかる。口に含むと微かな硫黄の匂いと甘い香りがする。 |
【お休み処入口】下の駅にある待合室静かの森。冬場の寒い時は暖かい待合室で帰りのケーブルカーの到着を待てる気配りが嬉しい。 |
【静かの森】中には10人ほどが座れるベンチがあり、暖房もしているので暖かい。乗り場前に喫煙所兼ベンチもある。 |
【露天風呂浴舎と下の駅】露天風呂浴舎を下に出ていくと貸切露天風呂やまぎりの湯と休憩処まどろみの畔にでる。下から見ると渓谷の断崖に建物がへばりついている様子がよくわかる。 |
【貸切露天風呂やまぎりの湯】貸切露天風呂は有料で宿泊予約時の予約制になっている。 |
【まどろみの畔】やまぎりの湯前にある休憩処まどろみの畔も良い感じ。露天風呂を楽しんだ後に祖谷川の畔で寛げる。 |
【まどろみの畔より渓谷を望む】木々を渡る風の旋律と、流るる水の響きに聞き入るひとときを満喫できる。 |
【展望大浴場入口】展望大浴場は本館2階にある。エレベータはないので階段を下りていく。入口横には枇杷茶サービスが置いてある。 |
【脱衣所】鍵付きロッカーと脱衣カゴがある広い脱衣所。無料のマッサージチェアも置いてある。 |
【洗面所】脱衣棚の反対側に洗面台がある。隅々まで掃除が行き届いていて清潔だ。 |
【やまぶきの湯】男性展望大浴場やまぶきの湯は川から源泉を引き上げて加熱しているので、露天ほどの泡のまとわりつきはないが、体を温めるには丁度いい。窓からの祖谷の渓谷の眺めも素晴らしい。 |
【湯口】湯口からは加熱源泉がドクドクと注がれている。微かに硫黄臭のする無色透明の湯は湯の花が舞っている。 |
【狸の置物】信楽焼きのたぬきのとある場所から温泉がちょぼちょぼと出ているのには笑った。 |