【兼六園上坂口】水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園の一つ。金沢市の中心部に位置し、加賀歴代藩主により長い歳月をかけて形づくられ、13代藩主斉泰(なりやす)が現在のものにほぼ近い形にしたとされる。国の特別名勝に指定されている。 |
【案内図】兼六園は、庭のなかに大きな池を穿ち、築山を築き、御亭や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる池泉廻遊式の庭園。いくつもの池とそれを結ぶ曲水があり、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽している。 |
【千歳台】中央に日本武尊像を左に石川県戦士尽忠碑を据える明治紀念之標は、西南戦争で戦死した郷土軍人の霊を慰めるもの。銅像の身長は5.5m、明治13年(1880)日本で最初に建てられた銅像といわれている。両脇に植えられた赤松は手向松と呼ばれ、京都の東西両本願寺の門跡から移されたもの。 |
【根上松】大小40数本もの根が地上2mにまでせり上がった奇観はたいへんな迫力で、兼六園名物の一つとなっている。この松は、13代藩主斉泰が土を盛り上げて若松を植え、根を深く土で覆い、成長後に土をのぞいて根をあらわにしたものだと伝えられている。 |
【兼六園菊桜】日本で一つしかない天然記念物、兼六園菊桜の2代目。一つの花に花びらが300枚以上つき、ちょうど菊の花のように咲くことからこの名で呼ばれている。 |
【菊桜】開花期は4月下旬から5月上旬までの約2週間。普通の桜と違って、濃紅、薄紅、白と色が移っていくのが特徴。全国にある桜のなかでも特に珍しい品種。 |
【蓬莱島】作庭における基本的な思想は一貫していて、その思想とは神仙思想。蓬莱・方丈・瀛州(えいしゅう)の三神仙島が築かれた。 |
【唐崎松】13代藩主斉泰が近江八景の一つ、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松。兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な木だ。冬の雪吊りは兼六園ならではの風物詩、趣深い風情を紡ぎだす。 |
【内橋亭】かつて蓮池庭内にあった四亭の一つで、霞ヶ池の西南岸に設けられた水亭。明治7年(1874)現在の場所に移築された。栄螺山のうっそうとした樹々を背景に、石脚で支えられたこの亭は、まるで水面に浮かんでいるような印象を与える。 |
【霞ヶ池】兼六園のほぼ中心部に位置する園内で最も大きな池。面積は約5800平方m、深さは最も深いところで1.5m。栄螺山、内橋亭、徽軫灯籠、虹橋、唐崎松、蓬莱島などの名勝がこの霞ヶ池の周辺に配され、廻遊しながら四季折々の庭景を楽しめる。 |
【栄螺山】13代藩主斉泰が霞ヶ池を掘り広げたときの土を利用してつくった築山。高さ9m、周囲約90mで山頂に避雨亭と呼ばれる御亭を配している。頂上へ登る道は、時計回りにうずを巻き、栄螺(さざえ)の殻を思わせることからこの名が付いた。 |
【親不知】内橋亭裏の小道。石組の様子が北陸道の難所親不知を連想させることから名付けられた。汀線は池の水の増減で石が見えたり見えなくなったりするよう配石されている。水辺には鯉、鮒、ウグイなどが集まり訪れる人の目を楽しませてくれる。 |
【池越しに見る唐崎松】霞ヶ池の西岸からは、雪の兼六園として絵葉書などにもなっている唐崎松の見事な枝振りが目に入る。 |
【常磐ヶ岡】兼六園の中で一番緑に覆われた一帯。岡の上には獅子巌や青戸室石でできた反橋黄門橋があり、白龍湍から流れ落ちてくるせせらぎの音は周りの騒音をかき消す。 |
【微軫灯籠】霞ヶ池の北岸に配された兼六園を代表する景観。徽軫(ことじ)灯籠は足が二股になっていて、琴糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いた。水面を照らす雪見灯籠が変化したもので高さ2.67m。傍らのモミジの古木、曲水に架かる虹橋と一体となって優れた風景を醸し出している。 |
【眺望台】六勝(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)の一つ眺望を楽しむのに最適な場所。白山山系の一部のほか、戸室山、医王山を望むことができ、正面には卯辰山、手前には市街地が続く。六つの景観(六勝)を兼ね備えていることから兼六園と名付けられているそうだ。 |
【唐崎松への橋】花の季節になると緩やかに流れる曲水に沿って、カキツバタ、サツキ、ツツジなどが咲き誇り多くの人を魅了する。夏の緑陰、秋の紅葉、冬の雪景も見逃せない。 |
【雁行橋】11枚の赤戸室石を使用し、雁が夕空に列をなして飛んでいく様をかたどった雁行橋。石が亀の甲の形をしているので亀甲橋とも言われ、この橋を渡ると長生きするとされてきたが、現在は石の磨耗が著しいため通行できなくなっている。 |
【七福神山】12代藩主斉広(なりなが)が造営した庭園。福寿山とも呼ばれるこの山は、曲水、築山、雪見灯籠など、当時の雰囲気をそのままに伝えている。また七福神になぞらえた七つの自然そのままの石を配置しているのも大きな特徴。 |
【山崎山への散策路】山崎山は楓、栃の木などが多く植えられており、秋には赤や黄に美しく色づくので紅葉山とも呼ばれる。山腹には五重の塔(御室の塔)があり、山麓の岩間から流れ出る水は約570mの曲水となって霞ヶ池に注いでいる。 |
posted by 日本の秘湯 at 15:24
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