2007年02月22日

静岡 寸又峡 夢の吊橋

南アルプスの山並みが眼前に迫る秘境奥大井・寸又峡。大間ダム湖にかかる夢の吊橋は長さ90m高さ8m。寸又峡温泉街から「寸又峡プロムナード」という散策道を歩くこと20分くらいの静かな山の中にある。
エメラルドグリーンの水は神秘的。橋の真ん中で若い女性が恋の成熟を祈ると夢が叶うというロマンチックな吊り橋。橋は一方通行で1度に10名ほどしか渡ることができない。板張りの足場は1人がやっと歩けるような幅、恐る恐る歩くが結構ゆれるのでスリルがある。
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2007年02月23日

静岡 伊豆の国 韮山反射炉

国道136号線を修善寺方面へ南下、韮山(にらやま)町にある、幕末に軍備の近代化と江戸防備のため砲数百門を鋳造したという耐火レンガ製の反射炉。煙突と炉跡が残っている。近代鉄鋼業発祥のシンボルといえる。
大砲鋳造所は、高さ16mの煙突が4基、天井が耐火レンガのアーチ積みになっていて、この湾曲によって熱と炎を反射させ、鉄を溶解する仕組み。ここで製造された大砲は品川台場に据えられた。
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2007年02月24日

静岡 天城湯ヶ島 浄蓮の滝

標高は310mの浄蓮の滝は狩野川の上流部にある天城山中第一の大滝で、高さ25m滝壷の深さは15m。日本の滝100選のひとつ。
滝の周囲に生い茂る原生林が醸し出す静寂な雰囲気の中、激しい音を立てて流れ落ちる姿は迫力がある。滝に下りるまで約200段の階段がある。
売店横にはわさび田があって、わさびを中心とした土産物や「鮎の塩焼き」を目の前で焼いて販売している。
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静岡 天城湯ヶ島 天城隧道

川端康成の「伊豆の踊子」や松本清張の「天城越え」で有名な天城峠。峠へ続く旧道は狭く対向車が来るとちょっと困る。道は国道414号・下田街道の旧道。明治時代に造られた。雰囲気は自然にマッチングしていい。伊豆の踊り子の舞台となった遊歩道、約2km弱の砕石・砂利の峠道「踊子歩道」という旧天城峠の道を進む。
天城隧道(旧天城トンネル)のこちら側が静岡県天城湯ケ島町、反対側は同県河津町。標高711mに位置し延長446m、幅3.5m。石積みで造られている。中には僅かに電灯の明かりが灯っている。
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静岡 河津 河津七滝ループ橋・河津桜

天城峠を越えると見えてくる国道414号、七滝・大滝温泉への入口にある全長約1.1km、高さ約45m、直径約80mの巨大な二重ループ橋。道の高低差を二重の螺旋で継いだ高架橋。
橋の周辺には、2月上旬から開花する“河津桜”約100本が植えられており、毎年早春に催される「河津桜まつり」の会場の一部となっている。夜には橋の下で、桜のライトアップが行われる。
河津川の土手に沢山の河津桜が綺麗に咲いている。花の色はちょっと濃くて桃の花みたい。河津桜まつりの最中で露店も沢山出ていた。
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2007年12月27日

静岡 函南 十国峠

箱根から熱海に出る峠が十国峠。十国(伊豆・駿河・遠江・甲斐・信濃・武蔵・上総・下総・安房・相模)が見渡せるほど眺望がよいという。ケーブルカーで山頂に登れる(十国登り口駅〜十国峠駅)。
駐車場から見た富士山。左に目をやると駿河湾、三島・沼津の町並みが見える。
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静岡 函南 伊豆スカイライン西丹那

十国峠を過ぎるとすぐ伊豆スカイラインの出入り口がある。伊豆スカイラインは、熱海峠から天城高原へ至る伊豆半島を縦走する延長40.6kmの自動車道。特に、熱海峠から韮山峠間は、滝知山、玄岳(おおたけ)、西丹那など眺望のよいポイントがある。
伊豆スカイラインNo.1の絶景ポイント標高694mの「西丹那」からの大パノラマ。左に駿河湾、遠く右に箱根駒ケ岳、中央に富士山、手前に愛鷹山。
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2007年12月28日

静岡 伊東 城ヶ崎海岸

伊豆半島の東側にあり、八幡野から富戸までの約10kmの海岸がリアス式の城ヶ崎海岸。城ヶ崎ピクニカルコース(約3km)などの散策路があり、海岸沿いの散策コースはリアス式の海岸が一望できて、眺めも最高。
灯台のすぐ横にある門脇吊橋は「かどかけ岬」と「門脇岬」との間の海触洞に架かる橋で、長さ48m、高さ23mの海の上を横切る吊橋。下を見ながら渡るとスリル満点。
高さ24.9mの門脇灯台の展望台からの眺望。海原の遠くには伊豆七島を一望し、岬越しには天城連峰がそびえる。
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2008年10月31日

岐阜 新穂高 新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイの出発駅、新穂高温泉駅(標高1117m)。ここから2本のロープウェイを乗り継ぎ、西穂高口駅(標高2156m)まで1000m以上上る。高低差1036m、最急勾配38度の2つの日本一を持つ。左側に槍ヶ岳(3180m)、大喰岳(3101m)、中岳(3084m)を、右側に乗鞍岳(3026m)や焼岳(2455m)を望むことができ北アルプスの山々を丸ごと楽しむことができる。
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2009年11月03日

三重 大泊 熊野古道伊勢路松本峠

【熊野古道マップ】熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へと通じる参詣道の総称で次の6つの道を指す。紀伊路(渡辺津-田辺)、小辺路(高野山-熊野三山約70km)、中辺路(田辺-熊野三山)、大辺路(田辺-串本-熊野三山約120km)、伊勢路(伊勢神宮-熊野三山約160km)、大峯奥駈道(吉野-前鬼-熊野三山約140km)。
【松本峠案内図】熊野パーキングにある熊野古道案内図。JR大泊駅周辺には松本峠、大吹峠、観音道の3つの登り口がある。全長160kmある伊勢路のうち、松本峠コースはJR大泊駅(大泊登り口)から峠道約1kmの松本峠を経てJR熊野市駅(木本登り口)まで徒歩約1時間20分約3kmの初心者向けコース。短いながらも、さまざまな変化に富んだ風景を堪能できる人気のコースでもある。
【熊野パーキング】鬼ケ城センターの手前、2009年2月オープンのホテル「なみ」前の駐車場。大泊登り口には数台の駐車スペースしかないのでこちらに停めるとよい。駐車場内には公衆トイレもある。
【大泊登り口】熊野パーキングからJR大泊駅方向に国道42号を300m徒歩4分ほど戻った信号大泊海岸の傍にある。奥の階段を登っていくと竹林に囲まれた峠には鉄砲で撃たれたと伝わる地蔵が立っている。
【熊野古道松本峠】神秘的な森の中を歩いていると、ほんとうにこの中に自然の神々や精霊がいそうな神々しい気持ちになる。
【鬼ヶ城歩道トンネル】熊野パーキングの歩道橋を渡った所にある。帰りは木本登り口方面からこのトンネルを抜けてくると駐車場に戻れる。
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三重 熊野 鬼ヶ城

【鬼ケ城東口】国の名勝天然記念物「鬼ケ城」は国道42号線沿いの便利な位置にある、熊野灘の荒波に浸食された奇岩の景勝地。伊勢志摩から延々と続くリアス式海岸の最南の地で、ここから南はなだらかな七里御浜海岸の風景が広がる。
【遊歩道】鬼ケ城センター東口から西口の弁天神社まで約1kmの間には、大小の洞窟が階段状に並び、奇岩奇勝で知られる名勝だ。遊歩道を歩いて行くと海の碧さと波しぶきが目に飛び込んでくる。熊野古道伊勢路とともに世界遺産の一部になっている。
【千畳敷】凝灰岩が海蝕されてできた大洞窟。前方の5段の段丘は大地震ごとに隆起したもので、上段下段に分かれ高さ約15m、広さ約1500平方mもある。
【奥の木戸】遊歩道は10/7の台風18号による被害のため、千畳敷の先、奥の木戸より西口まで通行止めになっていた。
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2010年05月25日

三重 菰野 御在所ロープウェイ

【御在所ロープウェイ】三重県菰野町にある湯の山温泉から鈴鹿山脈の主峰である御在所岳山頂(標高1,212m)を結ぶロープウェイ(2100円)。山上公園駅の気温とは平均5℃ほどの差がある。
【ロープウェイ乗口】御在所岳山麓の湯の山温泉駅と山上公園駅を12分で結ぶ。只今の運転状況、運転輌数28輌60.3秒、運転間隔181m。定員10名。28輌から最大38輌まであるそうだ。
【湯の山温泉駅】御在所岳の山麓側にある標高400mの駅を望む。窓からは湯の山温泉街や四日市市街、伊勢湾を一望。世界有数の規模を誇るロープウェイだ。山や谷を越えて山頂を目指す。
【御在所岳を望む】上りロープウェイ。かなりの高さを登っていく。全長2161m、高低差780m、所要時間12分の空中散歩が楽しめる。一番深い谷では高さ150mもあるそうだ。
【岸壁】白い花崗岩がむき出しの切り立った山肌と新緑が見事で迫力満点。
【奇岩】垂直に立つ奇岩。今にも転げ落ちそうな巨石がそびえる。
【大黒岩】大黒岩と呼ばれている奇岩。登山道を登ってる人や断崖絶壁に立ってる人も結構いた。
【屏風岩】山頂付近は山の岩肌にいろんな表情があって面白い。
【山上公園駅】山上公園駅の売店。奥の軽食喫茶アルペンでは、うどんやおでん・五平餅など小腹を満たす食べ物を中心に取り揃えている。
【案内図】かつては、山上公園駅近くに山上ホテルや県営御在所ユースホステル、日本カモシカセンターなどもあったがこれらは閉鎖された。
【御在所岳頂上】山上公園駅を降り最初にある展望台から御在所岳頂上を望む。前に見える御在所岳頂上へ行くには、さらに観光リフトで8分ほど上る。
【朝陽台広場】最初の展望台から遊歩道を10分ほど歩くと朝陽台広場に到着。付近は大きな公園になっていて結構広い。左奥に見えるのが展望台。
【朝陽台広場】ロープウェイ乗車記念の撮影ポイント。
【観測所】丸いドームは国交省の御在所レーダ雨量観測所。横に休憩所がありベンチが置いてある。
【展望台からの眺め】鈴鹿山脈の東にあたる名古屋市街や遠くは北アルプスなど、また天気のよい日には富士山なども見れるそうだ。
【伊勢湾・伊勢平野を望む】下りロープウェイ。ロープを支える6号鉄塔の支柱高は61m。ロープウェイの支柱としては東洋一の高さ。
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三重 菰野 パラミタミュージアム

【パラミタミュージアム】三重県菰野に2003年3月開館した、池田満寿夫の陶彫・般若心経シリーズ全作品をはじめとする多彩なコレクションを所蔵する美術館(1000円)。ジャスコで有名な岡田財閥が経営。「土門拳の見た日本人」を企画展示していた。
【エントランス】パラミタはメインコレクションの池田満寿夫「般若心経シリーズ」にちなんで、梵語の「はらみた・波羅蜜多=迷いの世界である現実世界の此岸から悟りの境地である涅槃の彼岸に至ること」に由来している。
【心経椀】般若心経シリーズは、展示室1〜3までに分けて展示されている。第1室の作品では、椀一つに経典の一文字が彫られている『心経椀』という作品が見る者を圧倒する。ずらりと並べられた陶器の椀は経文のようだ。
【大佛塔】第3室には、1994年に製作された『大佛塔』という作品。菩薩の顔が佛塔に刻まれその容貌がガンダーラの佛に似ている。佛教芸術の原型を表現したといわれている。
【土門拳の見た日本人】写真家土門拳没後20年を記念した企画展(2010/4/1〜5/30)。土門拳は「自分は日本と日本人が好きだ」と言い続けてきた写真家。
【傘を回すこども】土門拳の代表作『風貌』を中心に、昭和を生きた人々の姿をとらえた写真を展示。(写真:ミュージアムHPより転写)
【萬古の名陶】独特の質感の急須や茶碗で全国に知られる萬古焼は、作品に捺した印章「萬古不易」がその名の由来といわれている。
【萬古焼コレクション】200点を超えるコレクションはほかに例がなく質・量ともに一級のもの。
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2010年05月26日

三重 明和 斎宮歴史博物館

【斎宮歴史博物館】斎宮は天皇の代わりに伊勢神宮に仕えた未婚の皇女(斎王)の宮殿が置かれた御所。三重県明和町にある斎宮跡がその遺跡で甲子園球場が35個も入る広大な遺跡。史跡全体を見学空間とする遺跡博物館となっている。
【エントランス】斎宮歴史博物館は、1970年(昭和45)以来進められている発掘調査や研究の成果に基づき、斎宮の歴史を紹介するため1989年(平成元)10月に史跡の一角に開館した県立のテーマ博物館。
【館内案内図】映像展示室、展示室T文字からわかる斎宮(延喜式などの文献史料)、展示室Uものからわかる斎宮(斎宮跡の発掘調査)からなる。
【映像展示室】美しいハイビジョン画像で斎王の儀礼と都から伊勢への旅を再現した「斎王群行」(18分)を定期的に上映している。
【展示室T】斎王が乗った輿(葱華輦:そうかれん)や原寸大の斎王居室復元模型(十二単姿の斎王と命婦の人形や調度)などが展示されている。
【斎王の群行模型】伊勢神宮の斎宮(斎王)の京都から伊勢国の斎宮御所への下向の様子を模した模型。
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三重 伊勢 伊勢神宮(外宮)豊授大神宮

【豊授大神宮】三重県伊勢市にある神社で、伊勢の神宮の2つの正宮のうちの1つ。一般には外宮(げくう)と呼ばれる。両宮を参拝する際は外宮を参拝した後に内宮へ参るのがしきたりとされる。
【宮域図】境内には多賀宮、風宮、土宮の3つの別宮を始め、斎館、神楽殿、神々の食事を調製する忌火屋殿、神酒を納めた御酒殿などの建物があり、外宮の境界を守る四至神が正宮の前に祀られている。
【御橋と掘川】外宮の正面玄関にあたる。入口には防火のためにつくられた掘川が流れ、火除橋がかけられている。表参道の左側には外宮神苑の池があり、その形から勾玉池と呼ばれている。
【手水舎】神域に入るとすぐ左側にある。手水の作法は、柄杓に水を汲んで左右の手を洗い次に左の手に水を受けて口をすすぐ、柄杓から口飲みするのは不作法とのこと。身も心も清め心静かに参拝する。
【第一鳥居】今からおよそ1500年の昔、皇大神宮(内宮)より遅れること481年、雄略天皇の御代天照大神のお告げによって丹波国から迎えた豊受大御神を祀っている。
【表参道】第一鳥居から第二鳥居へ進む参道。名前の「うけ」とは食物のことで、豊受大御神は食物・穀物を司る神。このことより衣食住、ひろく産業の守護神としてあがめられている。
【第二鳥居】高倉山ふもとの深い森の中に祀られている。
【外宮神楽殿】第二鳥居の先右側にある入母屋造の建物が外宮神楽殿。神楽、御饌(みけ)などの御祈祷などを行う。
【御神札授与所】神楽殿左の御神札授与所。豊受大神宮の御神札(おふだ)・御守や暦の授与などを行っている。外宮参拝記念の御朱印もここ。
【正宮】唯一神明造といわれる建築様式の正殿は、ほぼ内宮の正宮と規模や造りは変わらないが、鰹木が内宮より1本少なく、千木が外削(先端が垂直に切られている)になっている。
【参道より正宮をみる】正宮は、正殿・西宝殿・東宝殿の3つからなるが、幾重に板垣が巡らされており、拝所からは直接見ることはできない。正殿の背後には御饌殿と外幣殿が並ぶ。
【正宮より参道をみる】正宮の隣には次の神宮式年遷宮の際に正宮が建てられる御敷地がある。この御敷地は、前回の式年遷宮の時に正宮が置かれていた土地であることから古殿地とも称する。
【五丈殿】九丈殿の後方にあるのが五丈殿。九丈殿とは90度に交差して立てられている。雨天の時の御祓いや遷宮諸祭の響膳などがここで行われる。
【外宮斎館】祭の前に神職が身を清め、穢れを祓うためにお籠もりする建物。斎館の建物に続いて天皇の行在所がある。
【第一鳥居口から北御門口へ】第一鳥居口(奥)から北御門口(手前)へ通じる参道。
【北御門口】この参道入口を古くから北御門という。第一鳥居口と同じく火除橋がかかっている。
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三重 伊勢 伊勢神宮(内宮)皇大神宮

【皇大神宮】三重県伊勢市にある神社で、伊勢の神宮の2つの正宮のうちの1つ。一般には内宮(ないくう)と呼ばれる。両宮を参拝する際は外宮を参拝した後に内宮へ参るのがしきたりとされる。
【宮域図】宇治橋の内側には正宮のほか別宮の荒祭宮と風日祈宮、斎館・酒の神様を祀る御酒殿・御稲御倉・神嘗祭の時に神々の食事の御料を納めた由貴御倉・宮域の守護神を祀る四至神がある。
【料金所】五十鈴川にかかる宇治橋を渡り正宮までは10分ほど歩く。祭神は天照大神で、第11代垂仁天皇の26年(約2000年前)にこの伊勢に鎮座された。
【大鳥居】宇治橋入口の鳥居は外宮旧正殿の棟持柱で造られたもので、この鳥居は20年経つと桑名の七里の渡へ移される。
【宇治橋】宇治橋は長さ101.8m、幅8.4mの総檜造りの橋で、橋の欄干には16基の擬宝珠が置かれ20年に一度架け替えられる
【表参道】宇治橋を渡ると道は右に折れて玉砂利の参道を進む。巨大な杉や原生林を見て火除橋を過ぎ第一鳥居の手前の手水舎から右側通行となる。
【第一鳥居】手水舎で手を洗い口をすすぎ身も心も清めて、表参道を進むと正面に第一鳥居がある。第一鳥居をすぎると右側には御手洗場があり、五十鈴川の清流が流れている。
【御手洗場】御手洗場(みたらし)は昔からの祓いの場所で、参拝の前に五十鈴川の清流で身と心を清めてお参りするのがしきたりになっている。五十鈴川は御裳濯(みもすそ)川とも呼ばれている。
【第二鳥居】御手洗場より左に曲がりしばらく進むと第二の鳥居がある。斎館辺りまで来ると周囲を巨木で囲まれ、日差しも遮られてしまう。
【正宮前参道】第二鳥居をくぐり神楽殿の先をさらに進むと正宮へ上る石段が見える。北に荒祭宮、南に風日祈宮など多くの社殿が鎮まっている。
【正宮石段】正宮の前には30余段の石段がある。これを静かにのぼり板垣南御門に進み、生絹の御幌のかけられている外玉垣南御門前で参拝をする。幾重もの垣に囲まれた正宮に隣接して古殿地がある。
【正宮】社殿は唯一神明造と呼ばれる総檜造り、地面に丸柱をそのまま立てる掘立式で茅葺き屋根の高床建築。鰹木が外宮より1本多く10本、千木が内削(先端が大地と並行に切られている)になっている。
【古殿地】次回遷宮のための敷地。式年遷宮は今から1300年前、第40代天武天皇によって定められてから現在に至るまで続けられている。
【五丈殿】雨天の時にここで御祓い・大祓・遙拝など諸祭が行われる。当初は九丈殿・四丈殿もあったが、現在は五丈殿だけが残っている。
【内宮神楽殿】入母屋造り銅板葺きの建物で、神楽殿・御饌殿・御神札授与所がある。
【神楽殿正面】神楽殿では祈祷の神楽が行なわれ、希望者は奉納ののちに御饌殿で直会を行なえる。
【御神札授与所】御神札授与所では神楽の受付のほかにお札・お守り・神宮暦・御朱印の授与などを行なっている。
【宇治橋を渡った大鳥居】宇治橋を渡った所にも鳥居がありこちらは内宮旧正殿の棟持柱で造られ、関の追分の鳥居へ移されることになっている。
【おはらい町通り】おはらい町通り(旧参宮街道)は江戸時代初期から門前町として発達し、街道沿いには遊楽施設や名物などを食べさせる茶屋などが軒を並べ大いに賑わっていた。
【おかげ横丁】おはらい町通り中ほど赤福の前には江戸末期から明治にかけての街並みを移築再現した町「おかげ横丁」がある。
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三重 伊勢 おはらい町通り・おかげ横丁

【おはらい町マップ】おはらい町通り(旧参宮街道)は江戸時代初期から門前町として発達し、街道沿いには遊楽施設や名物などを食べさせる茶屋などが軒を並べ大いに賑わっていた。
【おはらい町通り入口】おはらい町通り入口にある赤福内宮前支店は、混んでいる本店で並ばなくても人気の赤福餅を購入したり賞味することができるのでお勧め。
【おはらい町通り町並み】歴史ある伊勢の名産品のお店や味処が建ち並び、江戸時代に建築された伝統様式の町並を楽しめる。
【白鷹三宅商店】白鷹は灘の酒だが全国数ある酒蔵の中よりただ1つ、伊勢神宮御料酒に選ばれている。店では白鷹の立ち飲みもできる。1軒隣には伊勢うどんの有名店岡田屋(450円)がある。
【伊賀くみひも平井】伊賀組み紐の制作元の直営店。帯締めなど伝統の和装小物を始め、ストラップやアクセサリーなどが並べられている。
【虎屋ういろ】創業大正12年の手作りういろの専門店。白・小倉・抹茶・栗といった定番のほかイチゴ・焼芋・宇治金時など季節限定のものも並ぶ。
【赤福本店】創業1707年の赤福本店。本店では例年夏場に抹茶氷に赤福餅を入れた赤福氷、冬場は赤福の餅と餡を使ったぜんざいも販売される。
【赤福店内】茶店風の赤福本店の店頭には朱塗りの三宝荒神竈が据えられ、竈の神さまとして祀っている。番茶はこの竈で沸かした湯を使っている。
【赤福餅】店内で食べられる赤福餅(3個入)と番茶のセット(280円)。お茶は赤福餅にあう様に特別にブレンドされた三重県の度会茶。
【おかげ横丁マップ】おはらい町通り中ほど赤福の前には江戸末期から明治にかけての街並みを移築再現した町「おかげ横丁」がある。
【おみやげや】おかげ横丁のシンボル常夜灯のある正面入口より入り2軒目にあるおみやげや。土産物の販売のほか、おかげ横丁の絵地図・伊勢志摩の観光情報・来丁記念スタンプなども入手できる。
【ふくすけ】おみやげやの隣、おかげ横丁内にあるうどん専門店。名物伊勢うどん(450円)は看板メニュー。天気の良い日は縁台に腰かけて風情を楽しみながら食事をできる。
【横丁焼の店】おかげ横丁土産屋街。見て歩くだけでも愉しい。
【太鼓櫓】神恩太鼓の演奏や紙芝居の口演などが催され、毎日がお祭りのような賑わいをみせる。
【おかげ座】約300年前のおかげ参りの様子を再現した歴史館(300円)。からくり人形や町のジオラマ、映像プロジェクターを用いおかげ参り(お伊勢参り)が体感できる。
【つぼや】おかげ座隣のつぼやでは、キセル煙草の試飲(200円)や昔懐かしい新生井やいこいなどの煙草も販売している。コールデンバット180円。
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2010年05月29日

岐阜 白川 白川郷旧遠山家民族館

【旧遠山家民族館】郡上八幡から北上し富山県境に近い岐阜県白川村の国道156号上、御母衣(みぼろ)ダムを過ぎた平瀬地区にある遠山家は、180年前の1827年頃に建造された木造1階4層の大合掌造りの民家。国の重要文化財に指定されている。
【遠山家入口】間口22m、奥行き13.3m、高さ14.5mの、1階は住居として、2〜4層の天井裏は主に養蚕用に使われていた。数10名の大家族が山国のきびしい生活を送っていたそうだ。現在は旧遠山家民俗館として公開(300円)されている。
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岐阜 白川 白川郷荻町合掌造り集落

【荻町合掌造り集落】岐阜県白川村にあり、合掌集落の規模としては全国で最大で、世界遺産、国の伝統的建造物群保存地区に選定されている。
【案内図】集落中心部を縦断する道路は大型車(マイクロはOK)は通行禁止。観光バスで行くと庄川の対岸せせらぎ公園駐車場に停まる。
【荻町城跡展望台】荻町城跡展望台(城山天守閣展望台)は新緑、紅葉、雪景色の合掌集落を一望できる絶好のポイント。無料駐車場約10台。
【展望台より集落を望む】合掌造りの建物が最も多く残る地域で、大小あわせて現在100棟余りある。
【荻町駐車場】20台ほどの普通車専用駐車場。集落北側の和田家→長瀬家→南側の明善寺と巡る。
【白川郷観光案内所】荻町駐車場にある観光案内所。合掌集落案内図を入手できる。隣には土産品店山楽堂がある。
【山楽堂】荻町駐車場にある土産品店。紫蘇最中や地酒、どぶろくなどの名産や、合掌造りのミニチュア、赤かぶの漬物といった特産品が豊富に揃う。
【駐車場から富山方向を望む】荻町を見下ろす北高台にある荻町城跡展望台が中央遠くに見える。白川郷を訪れた際の記念撮影ポイントとしても人気。
【駐車場から岐阜方向を望む】左に見える店は民芸品店おけさ。白川郷のオリジナルプリントTシャツを販売している。
【庄川】山々の残雪の雪解け水が流れ込み庄川が青く染まる。遠くにはせせらぎ公園駐車場から集落に入るときに渡るであい橋も見える。
【白水園】2006年4月に延べ310人の力によって屋根の葺き替えをしたそうだ。素朴な田舎料理や飛騨牛、そばを堪能できる。奥は土産品店いろり。
【こびきや】和田家から土産店こびきやを見る。白川郷の合掌造り集落の桜は4月中旬〜下旬が見頃だ。春の白川郷を満喫。
【和田家】萩町合掌集落で最大規模を誇る合掌造り。江戸期に名主や番所役人を務め、白川郷の重要な現金収入源であった焔硝の取引によって栄えた。国指定重要文化財。和田家内部はこちら
【和田家入口】屋根は切妻造茅葺。桁行22.3m、梁間12.8mの3階建で、2階より上階では養蚕が営まれていた。現在も住居として活用しつつ1階と2階部分を公開(300円)している。
【散策路から見た風景】和田家から神田家へ向かう畑の中の散策路。遠くまで合掌造りの屋根が続く。
【民家】食事やお土産の店、茶店だけでなく、民家までもこのように合掌造りだ。宿泊のできる合掌民宿もいくつもあった。
【神田家】江戸、文政年間(1818〜1829)頃に興り酒造業を営んだ。間取りなどに代表的な合掌造りのモデルをみることができる。4階まで見学が可能で、酒造の民具、養蚕業の民具なども展示されている。
【神田家入口】神田家見どころベスト10(1階より順に) 1.玄関石畳 2.最大赤松の梁 3.大黒柱 4.根曲がりの梁 5.火見窓 6.駒尻 7.筋交わい 8.通し貫き 9.縄い針 10.煙抜き窓。入場料300円。
【長瀬家】神田家の前にある250年続く旧家の長瀬家。5階建て600坪という白川郷でも最大級の合掌造りの家屋。長瀬家内部はこちら
【長瀬家入口】1階は主に生活の場で2階は使用人の寝所、3〜5階は養蚕などの作業場。現在も住居として活用しつつ1〜4階部分を公開(300円)している。
【道路より長瀬家を望む】喫茶・甘味処落人と民家の間の道路より長瀬家を望む。
【喫茶落人】長瀬家向かいの喫茶・甘味処。入り口付近でお茶することもできる。合掌造り3棟がが撮影できる撮影ポイント。大きな木の切り株が目印。
【ぜん助】長瀬家の隣に位置するお土産と飛騨の味満載の複合店。
【ぜん助店頭】米商品ほか飛騨ならではのおもしろキーホルダーなどの土産品も販売している。
【長瀬家前の水路】長瀬家前の水路には巨大なニジマスが群れて泳いでいる。
【合掌庵】ぜん助の先、合掌造りの一部を店舗としている土産品店。手造り小物やバッグをはじめ地元特産菓子紫蘇最中やどぶろく煎餅も販売している。
【明善寺郷土館】合掌庵の先にある集落内の真宗大谷派の寺院。本堂、庫裏、鐘楼と合掌造りのままなのは他に類を見ない。その大きさに驚く。
【明善寺庫裏】5階建、高さ15m、100坪の白川郷最大の合掌造り。階上は郷土の民具などの貴重な資料を展示し郷土館として公開(300円)している。
【明善寺鐘楼門】山門と鐘楼を組み合わせた鐘楼門は、寄棟造2階建で屋根は茅葺き、1階に板庇をつけた珍しい建物。境内に咲く満開の桜が綺麗。
【明善寺本堂】珍しい茅葺き合掌の本堂。京都の東寺や醍醐寺にもある浜田泰介画伯の障壁画を見ることができる。
【民宿ふるさと】集落南側に位置する明善寺と白川八幡宮の間にある民宿ふるさと。合掌造りと田園風景が広がり、白川郷らしい景色だ。
【白山連峰の残雪】4月連休初日、桜が満開の白川郷、西の白山連峰の山々には残雪が残る。
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岐阜 白川 白川郷和田家

【和田家】萩町合掌集落で最大規模を誇る合掌造り。江戸期に名主や番所役人を務め、白川郷の重要な現金収入源であった焔硝の取引によって栄えた。国指定重要文化財。
【入口】屋根は切妻造茅葺。桁行22.3m、梁間12.8mの3階建で、2階より上階では養蚕が営まれていた。現在も住居として活用しつつ1階と2階部分を公開している。
【玄関】主屋をはじめ土蔵、便所などの付属家屋や融雪のための池、石組み水路を構え、周囲には防風林を配置するなど屋敷構えも良く残っている。
【平面図】1階は囲炉裏のある居間、仏間、客室、寝室があり、上には中2階と養蚕が営まれた2階、3階がある。
【居間】囲炉裏もある1階の居間。婚礼時や祝い事に使用された赤漆の食器などが展示されている。床の光沢が時代を感じる。
【居間から仏間・客間を見る】式台付きの玄関が備われているなど質・格式の高い優れた建築。
【囲炉裏】囲炉裏の炭は年中欠かさず入れている。囲炉裏の周りでくつろげ、絶好の写真ポイント。
【仏間】館内には案内人がいて、和田家の歴史や合掌造りの構造などの説明や質問に答えてくれる。
【客間】ドッシリとした重厚な造りは、時代を耐え抜いてきた風格と威厳を漂わせている。
【2階への階段】1階から2階に上がる階段は狭く急勾配。幅も狭く1人登るのが精一杯。
【中2階】中2階に展示してある道具類を見ると昔の生活が見えるようだ。
【2階全景】丁寧に縄で縛られた屋根組が連続に配置され、広々とした迫力ある空間が広がっている。
【2階奥から左側面を見る】荒縄やマンサクを使い柱と屋根を固定している。
【2階奥から右側面を見る】昔、実際に使われていた生活用具や民具、農具などが展示されている。
【2階奥の窓】両側に明かりとりと風通しを良くする障子窓があり、集落を一望できる。
【2階からの眺め】窓から見える白川郷の美しい集落も綺麗。美しい風景を十分堪能できる。
【2階から3階を望む】3階にある屋根裏。3階は立入禁止だが小さな階段を途中まで登ると見れる。
【3階】屋根裏は囲炉裏のススで黒光りしている。太い柱や梁などの構造は何度見ても圧倒される。
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岐阜 白川 白川郷長瀬家

【長瀬家】和田家から少し入った南側にある250年続く旧家の長瀬家。5階建て600坪という白川郷でも最大級の合掌造りの家屋。
【左側面】1階は主に生活の場で2階は使用人の寝所、3〜5階は養蚕などの作業場。
【正面】長さ11mもの柱(合掌柱)が5階建の合掌造りを支える程の大きな屋根で出来た合掌造り。
【玄関】大きな屋根の長辺方向の面と玄関が同じ方向にある切妻と呼ばれる建築様式も特徴の1つ。
【囲炉裏の間】入口付近の囲炉裏。囲炉裏の炭は年中欠かさず入れている。囲炉裏の周りでくつろげ、絶好の写真ポイント。
【居間から仏間を見る】居間では平成13年「結」による屋根葺き、総勢500人のボランティアで葺きあげた様子のビデオを放映している。
【展示品】居間と仏間の間にある居室。加賀藩前田家の拝領品や御典医を勤めた長瀬家の江戸時代の食器・美術品・什器などが展示されている。
【仏間から客間を見る】1階奥にある500年前につくられたと言われる仏壇。
【居間の梁】白川郷の自然に育まれた樹齢150〜200年の天然檜や300〜350年の栃、欅、桂などの巨木が使われている。
【2階への階段】1階から2階に上がる階段は狭く急勾配。幅も狭く1人登るのが精一杯。
【2階使用人の部屋】2階の使用人の寝所、天井が低く中2階のような感じ。
【2階から3階に上がる階段】2階の階段とは直角方向に着いた3階の階段。1階の天井が3階の床になってる感じだ。
【3階】古い生活用具、生産用具なども豊富に保存されていて、昔の生活を知ることができる。
【3階】丁寧に縄で縛られた屋根組が連続に配置され、広々とした迫力ある空間が広がっている。
【3階】広い屋根裏を使い、昔は蚕を飼育していた。そのため家の中を何層にも分け、格子状の床や風通しを良くする側面窓が取り付けられ、独特の美しい形をしている。
【3階】3階から上は、床に隙間が空いて1階の囲炉裏から出た煙が茅葺き屋根から抜けるようになっている。この煙は茅や梁など木材をいぶして害虫や腐りから守る効果がある。
【4階への階段】ドッシリとした重厚な造りは、時代を耐え抜いてきた風格と威厳を漂わせている。
【4階】4階は主に養蚕関係と農具・山仕事道具などを展示。
【4階】ワラ縄やマンサクを使い柱と屋根を固定している。
【4階】両側に明かりとりと風通しを良くする障子窓があり、集落を一望できる。
【格子床】歩くコースには板がひかれているが、それ以外はスノコ床。
【4階からの眺め】窓から見える白川郷の美しい集落も綺麗。水田に映る逆さ合掌が印象的。
【5階への階段】足場が悪いということで5階は立入禁止だが、屋根裏の様子がうかがえる。
【5階】屋根裏は囲炉裏のススで黒光りしている。太い柱や梁などの構造は何度見ても圧倒される。
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2011年09月27日

岐阜 中津川市 馬籠宿

【馬籠宿(下)】岐阜県中津川市に位置する妻籠宿は、中山道六十九次の43番目の宿場。木曽11宿の一番南の宿場町で美濃との国境にあり、山の斜面に沿った全長600m余りの石畳の敷かれた坂に沿う宿場で、馬籠峠を越えた信州側の妻籠宿(長野県南木曽町)とともに人気があり多くの観光客が訪れる。
【馬籠宿(上)】石畳の両側に土産物屋がならび、商いをしていない一般の家でも当時の屋号を表札のほかにかけるなど、史蹟の保全と現在の生活とを共存させている。ほぼ中間地点に旧本陣であった藤村記念館(島崎藤村生家跡)がある。
【下入口駐車場】下入口前の馬籠館駐車場。馬籠宿の駐車場は基本的に無料で、県道7号の下入口付近に3ヵ所、上入口周辺に4ヵ所ある。県道を隔てた向かいに馬籠宿の下入口がある。
【馬籠宿下入口】緩やかな坂道に沿って昔ながらの家並みが続く馬籠は、明治28年と大正4年の火災により、古い町並みは石畳と枡形以外はすべて消失したが、その後復元されて現在の姿となっている。
【阿弥陀堂】下入口坂道の突当り、車屋坂入口右手にある京都大原三千院ゆかりの阿弥陀堂。
【車屋坂】街道が山の尾根に沿った急斜面を通っており、その両側に石垣を築いては屋敷を造っていることから「坂のある宿場」が特徴となっている。
【枡形常夜燈】枡形は城郭の枡形を模したもので、宿場の防衛上設けたもの。枡形道路に平行するかたちの現在の急坂の道路は、枡形道路の不便を解消するため、明治38年の改修したもの。
【水車小屋】馬篭の紹介で必ず見る水車屋の情景。実際は本道の下の道、元の「枡形」にあり、うっかり歩いていると見落としてしまうかも知れない。
【枡形からみた街並み】馬籠は島崎藤村のふるさと。藤村の生家である馬籠宿本陣跡の「藤村記念館」や「清水屋資料館」「馬籠脇本陣資料館」などで往時を偲べる。右の建物「清水屋」は藤村の「嵐」にでてくる「森さん」こと原一平の家。
【清水屋資料館】藤村の書簡、掛軸、写真などをはじめ、江戸時代に宿場として栄えた頃よりの文書、書画、九谷、伊万里、唐津などの陶磁器、輪島の漆器類をはじめ宿場「馬籠」の生活文化史ともいえる数々の遺品が2階の資料館(200円)に展示してある。
【清水屋資料館からみる街並み】街並みの道路は昭和41年頃までは未舗装の土路で、雨が降ると川のようになり歩きにくく大変だったが、平成元年から2年かけて整備され、現在の石畳ができあがった。
【槌馬屋資料館】店頭では名物の「栗ふく」の実演販売、1階は休憩処とお土産、2階は資料館(200円)となっていて、島崎藤村「夜明け前」の関連資料を展示している。
【槌馬屋資料館店内】資料館へは通路を進み奥の階段から2階へ上がる。
【永昌寺への分岐点】五平餅の店「かなめや」の前に立つ案内板。
【手焼き煎餅の専門店】もち焼せんべいとうさぎグッズの専門店「うさぎや」。店内には、約20〜30種の煎餅やおかきが処狭しと並んでいる。おみやげ用の煎餅もいろいろあって楽しい。
【馬籠茶屋の水車】「うさぎや」の向かい側に、食事処「馬籠茶屋」の水車がある。坂道になった中山道沿いに流れる水流で回転している。そんな水車を眺めていると懐かしい気持ちになってくる。
【馬籠郵便局】水車の隣には馬籠郵便局があり、昔ながらの赤いポストがお洒落。郵便局の中には、明治時代の制服を紹介する人形が展示されている。
【馬籠茶屋の先から街並みを見る】旅人の利用する「旅籠」や「飯屋」「馬宿」があって行き交う旅人で賑わった江戸時代の雰囲気が漂う街並み。
【藤村記念館】藤村の生家跡に立ち、復元した冠木門、藤村記念堂、本陣時代から残る隠居所などがある。書簡や「嵐」「夜明け前」の自筆原稿、絶筆「東方の門」などの作品資料を展示(500円)。
【大黒屋】藤村記念館の隣が、当主が残した「大黒屋日記」が「夜明け前」創作のヒントとなった造り酒屋「大黒屋」。藤村初恋の「ゆふ」の生家でもある。現在は、土産・喫茶・食事処となっている。
【藤村記念館前の街並み】宿場の中央には高貴な人の宿泊に備えた「本陣」や「脇本陣」、荷物運搬の差配をする「問屋」が置かれた。
【観光案内所】藤村記念館前の観光案内所では、周辺の観光情報や散策マップが手に入る。
【馬籠脇本陣史料館】島崎藤村の「夜明け前」に登場する八幡屋。当時の上段の間を復元し、小説の資料「蜂谷源十郎覚書」や当時使用した什器・絵画を展示し、江戸時代の人々の暮らしを紹介(300円)。
【ふるさとの家】家の前に古びた臼が置いてあり、藤村童話「ふるさと」に書かれた「歌の好きな石臼」の童話が掲げられている。藤村が童話を書いていたことを初めて知った。
【馬籠宿上入口】石畳を奥まで登りきると車道(上入口)にでる。ありし日の宿場の賑わいと当時の文化や人々の生活の様子を垣間見ることができる。
【蕎麦処恵盛庵】馬籠宿上入口の高札場入口側にある蕎麦処「恵盛庵」。傍らには、京へ52里半、江戸へ80里半と記された中山道馬籠宿の石碑が建つ。
【高札場入口】普通はここで引き返すが、この上に高札場や展望台があり、景色もよく恵那山がきれいに見える。展望台には、藤村直筆の書を刻んだ碑もある。
【高札場】村人たちに法令などを徹底遵守させる目的で、板に墨書きしたものを掲示する場所。村の入口など人目につき易い場所が選ばれ、藩の厳重な管理下におかれていた。
【馬籠上陣場】正面に休憩所、左には、藤村の書を写した碑「心を起そうと思わば、まず身を起こせ。島崎藤村 ニーチェの言葉より」が建つ。
【恵那山】上陣場の展望台から真正面に「夜明け前」でも描かれた中央アルプス最南端の山、標高2,191 mの恵那山を眺望することができる。
【島崎正樹直筆の書碑】「夜明け前」の主人公は、藤村の父島崎正樹がモデルとなっている。この碑の元となった書が槌馬屋資料館に展示されている。
【妻籠宿へ続く道】上陣場に立つ案内板。ここから妻籠宿まで右の道を7.6kmとある。
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